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魔力量が半端ないっす  作者: 九条
第1章 miaka~転生~
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お披露目会は十人十色でした①

謎の少年登場?


貴婦人軍団の攻撃を受けた私は半死半生の状態でバルコニーに出た。あそこにいたらまた、あの軍団に目をつけられるかもしれない。やっと注目がそれたのに。

ちなみに今はお父様が攻撃を浴びている。お父様、カッコいいもんね。分かります、なので次からは最初からお父様の所に行ってください。お願いします、ほらこの通り(土下座)。



ぐでーっとバルコニーでダレていたら、1人の少年が目に飛び込んできた。

うーん、まだ6、7歳ぐらいかな?だいたい小学校一年生ぐらい。濡れ羽色っていうのかな?黒くて艶やかな感じの髪が印象的だ。触ってみたい、さらさらっとして気持ち良さそう。グレーのタキシードを着ていてそれがまた似合っていた。むぅ、小学生のくせしてタキシードを着こなすとは。あれか、よく見ると顔が整ってるからか。誰だ、今私のことをちんちくりんって言った奴。表へ出ろ、今なら半ごろ‥‥‥‥‥って、そうじゃなかった。


オホン、それで私がその少年の何が気になったかというと少年の態度だ。

いや、態度自体は普通だ。見た目は何処かの貴族の息子のようだし、バルコニーで大人しくしているのも、パーティーに疲れたのかと思えば可笑しくない。

が、目が気になった。少年の目は深い藍色で、その目は何かを待っているかのように思えた。

――――うーん、態度とかは自然だし、周りにも溶け込んでるんだよなぁ。溶け込みすぎな気もするけど。ただ、あの目がなぁ。今夜の夕飯のメニュー何かなって考えてるような目じゃないし。

何故か気になってじーっと見ていると、その少年と目が合ってフッと微笑まれた。

うわー、笑うとイケメン度UPとか何でもありだな、おい。

ていうか、気付かれた?

ちょびっと焦ってアワアワしてたら、突然部屋の明かり(魔法でできている擬似的ロウソクらしい)が消えてしまった。

あちこちからご婦人方の絹を引き裂くような悲鳴が聞こえる。(野太い可愛くない悲鳴が聞こえたのは気のせい。気のせいったら気のせい。)

私も急に目の前が真っ暗になったことに驚きながらも、少年を探した。

少年が待っていたのはこの事だった気がしたし、何よりこの後少年も行動を起こす気がしたからだ。

周りに目を向けると‥‥‥‥って、全然見えないし。

暗視の魔法(ちなみに光属性)をかけてから再挑戦。

‥‥‥‥っ、いた!


少年は周囲の騒ぎに乗じて舞台の近くにまで来ていた。

私も少年の近くまで行こうとするけど、中々近づけない。三歳の体で慌てふためくご婦人方を掻き分けるには無理がある。下手に身体強化して人を傷つけるのもやだし。

それにしても、少年の目的は何なんだか。う〜ん、今少年の近くにあるのは‥‥‥‥レディ、レディ、ジェントルマン、レディ、肉、肉、野菜、スパゲティ、肉だるまもといジェントルマン、お父様、レディ‥‥‥‥ってお父様!? 良く見たらお父様がいた。っていうことは、少年の目的はお父様?

暗殺者の中には子供もいて幼い容姿で油断させる、ってダント先生も言ってたし。


「お父さぁ‥‥‥っ!」


そう思ってお父様に注意しようとしたけど、その前に少年が動いていた。

「%*@☆〇♪●♀っっ!」


少年は、何だか聞いたことのない不思議な言葉で素早く呪文を唱えると目を瞑った。 すると次の瞬間、ビリリッッと強烈な電流が流れる感触がして私は何をされたかも分からずに意識を手放した。

お父様の心配をしながら。



ただ、あの時私がもっと周りを見ていれば。

少年の狙いがお父様だと決めつけなければ。





そうすれば、こんな事にならなかったかもしれないのに。



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