お披露目会は十人十色でした③〜○○からの考察〜
かなり短いです、すみませんm(__)m
来週に2回更新できたら良いな(´ー`)
「♪〜♪〜♪〜♪」
スポットライトが当たる舞台にはまだ幼い幼女が、凛とした態度で口上を述べている。それを高校生ぐらいの少女が楽しそうに見ていた。
少女は艶やかで濡れたような漆黒の髪に一房だけ煌めく銀髪が流れ、まだ幼さが少し残るその顔はくりっとした目にピンクの唇と愛らしいのに目元の泣き黒子のせいか、いやに艶めかしかった。否、艶かしいのは泣き黒子のせいではなく全身から妖しい雰囲気を垂れ流しているのは遊び人でなくても直ぐにわかるだろう。現に、周りの男性はチラチラと少女を見つめ、連れの女性に小突かれていた。
だが少女はそんな事を気にした素振りもなく、愉しげに今度は貴婦人攻撃から逃れテラスで呆けているミアカを見つめ、呟いた。
「ほぅ‥‥あのバカが自慢ばかりするから、どんな化け物娘と思いきや可愛らしい子供じゃない。まぁ、あの歳であそこまでしっかりとした喋り口調の子はいないだろうけど。」
呟いてから少女は、ん?と顔をしかめた。
「うわっ、アイツら追い付くの速ッ。残念だけどもうお暇しなきゃかなぁ?ま、でも人除けの魔法かけてるし〜。」
見つけられるかなあ?と愉しそうにニタァと笑って、またミアカの方を見た。
ミアカは礼儀の良さそうな男の子を見詰めていて、それを微笑ましそうに見た少女だったが、ミアカの周りを見回すと今度は目をスッと細めた。
ミアカ達を見つめる人間が他にもいたのだ。
ミアカ――とうよりも少年の方を見てニタニタしていたのは好色そうで顔が油蛙のような男だった。服装を見るに貴族で間違いないだろう。外見と服装が相俟って『いかにも』な雰囲気を醸し出している。
「アイツ―――カルバン候か。何を考えている?」
少女には見覚えがあったらしい。眉を顰め、難しい顔で考え込んでいた。
―――すると
突然、部屋の明かりが全て消えた。少年が舞台近くに走り寄る。
少女も少年の目的を悟り――ミアカとは違い本当の意味で――少年を止めようとするが、間に合わず、少年の呪文によって意識が薄れていった。ただ、
―――ただ、
「あの、呪文は‥‥‥‥」
少年の唱えた呪文について心当たりがあるようだったが。




