サンタさんにも嫌いな人はいる
サンタさんへ僕は富と名誉とお金と幸せがほしいです。
ください。
サンタ「ジェニファー今日の予定は?」
機械に喋りかけるようにジェニファーに話しかけた。
ジェニファーが書類を持ってきてくれた。
ジェニファー「フン」
サンタ「あんがとね…どれどれ…………うわ…」
さたん…かぁ……。
サンタ「おいおい、ジェニファーなんでこいつもいい子判定になってんだよ、悪人だろ……俺こいつ嫌いなんだけど……」
ジェニファー「フン」
俺こいつにプレゼント渡さないといけねぇのかよ。
だる……。
サンタ「そもそもなんでプレゼント欲しいんだよ…」
何が狙いだ…?
サンタ「こいつは……何も願ってねぇな…はぁ…俺がやっぱり行かないといけねぇ感じか…うわぁ…」
絶対俺に嫌がらせをしようって魂胆だろ。
だって欲しいプレゼントがあれば、願えばいい、そしたらそれを届けるだけでいいのに……くそ…。
俺こいつ嫌いなんだよ…。
はぁ…。
サンタ「なぁ、ジェニファー、お前一人で行ってきてくれねぇか?頼むぜ…鹿肉は諦めるから、頼む!」
ジェニファーは首を振った。
サンタ「おいおい…勘弁してくれよぉ…まだ閻魔大王に直々に渡すほうが胃が楽だぜ……はぁ…」
仕方ねぇか…行くかぁ…。
すぐに終わらせちまおう。
サンタ「ジェニファー、帝京タワーまで頼む」
さてと行きますかぁぁぁぁ…。
ソリに乗って、ジェニファーが運ぶ。
外は雪が降ったていた。
粒が大きい。
はぁ…。
行きたくねぇ〜。
帝京タワーが見える、スピードを上げている。
サンタ「急ぎじゃねぇから、そんなスピード上げんな」
ジェニファーはフンと鼻を鳴らしてスピードを上げた。
はぁ。
帝京タワーの上空についた。
下は賑やかだ。
もう10時だぞ…。
寝ろよ……。
サンタ「行ってくる」
ジェニファーがフンと鼻息を出した。
ソリから降りて自由落下が始まる。
スノウドームを出して握りつぶした。
大雪が舞う。
ホワイトアウトのように目の前が見えなくなる。
よいしょっと。
着地をして、中に入る。
エレベーターの近くに向かう。
エレベーターの近くに自販機がある。
そこで止まり、500円と100円と50円と10円と5円と1円を自販機に入れて、体に悪そうなジュースを買う。
自販機からは何も出ない、これでいい。
後は6回、その場で回転する。
6回、回転したらエレベーターに乗り、6階のボタンを押した。
上には上がらなかった、下に下がった。
するとゴンと音が鳴り落下の速度がどんどん上がる。
最初のときはびっくりしたな。
浮きそうになる体をグッと堪えて待つ。
急に少しだけ止まり、ゆっくり目的地についた。
エレベーターの扉が開くと、熱波が来た。
はぁ、外と違って暑いな。
真夏のように暑かった。
外に出ると視界が赤で埋め尽くされる。
ここは…地獄。
サタンは確か……王宮にいたはず。
向かうかな。
久しぶりに来たな。
閻魔大王にも挨拶するべきかな。
鬼「あれ、サンタさん?」
お?赤鬼だ。
サンタ「久しぶりだな」
鬼「ちょっとぉ来るならそう言ってよぉ!おもてなしの準備とかあるんだからさぁ!」
赤い鬼は応用に手を振った。
サンタ「すまない、仕事が忙しくてすぐ出ないと行けないんだ、また今度」
鬼「はいよぉ、また来てね〜」
角鬼は比較的優しい。
だが、厳鬼はとても凶悪だ…あまり会いたくない。
確かに仕事をするうえではあの性格は必要だろう、だがあそこまで人間を矯正させるのは……いや、プロが決めたことだ、口を出すのは違うな。
少し走ろうか。
ほっほっほっほっほっほー。
さて、王宮の前に着いた。
中に入るためには閻魔大王の了承を得ないといけない、と言っても直接会うわけではない、閻魔大王は忙しい、年中無休で仕事してる閻魔大王はやばい、そんな人に直接会って了承をもらうわけにいかない。
牛頭「何用で…?」
王宮の前には門番がいる、その人たちに了承を得るための手続きをしてもらう。
サンタ「さたん様にプレゼントのお渡しを」
ほんとはこんな事したくない、だが無礼になるとやばいからな…やんないといけない。
馬頭「少々お待ちください…」
馬頭がそう言って門の隣にある、受話器に手を伸ばした。
少し経つと馬頭が門を開いてくれた。
サンタ「お疲れさん」
中に入るとひときわ暑くなった。
真夏のようだ。
右に曲がって、階段だよな。
この部屋だった気がする。
ノックをして、返事が来るまで待つ。
さたん「どうぞ〜」
声が聞こえて、ムカついた。
大きなドアを開けて、中に入る。
家具がまばらに配置された部屋に入った。
ベッドに座っている、男がさたんだ。
さたん「ウィ〜お疲れ〜」
ガキのような姿で手を振り近づいてきた。
蹴り飛ばしたいところだが、労働量は地獄の人のほうが多いので、そんな事はしない。
サンタ「んで、何がお望みだ?」
さたんは真面目な顔になった。
さたん「僕の手伝いしてよ」
はあ?
サンタ「無理だな、それはプレゼントじゃない」
さたん「そうカッカしないで〜」
そうゆうことか…面倒な仕事を俺に押し付けようってことか…ふざけんなよ、俺は絶対にやらん。
さたん「その顔…やりたくないって顔だね」
俺は無言の圧をかけた。
サタン「断る」
さたん「お願い!やってくれたら先代の王笏あげるから!」
いや、だめだろ。
サタン「それ…ここの宝だろ?」
ポンって渡していいものじゃない。
さたん「プリーズ!あ、ガチであげるよ」
こいつがガチでくれるとは思えないが…仕方ない。
サタン「まあ、話だけ聞く」
王笏は欲しい、それに俺はサンタだ、プレゼントをあげないとな…報酬が見合っていればだが…。
さたん「テンキュー!やってほしいことだけど、2つあるんだ!1つはこれを地獄温泉にいるズルーネに届けてほしい、もう1つは百鬼夜行手伝ってほしい」
………。
サンタ「届け物はいいが、百鬼夜行は却下だ」
さたん「なんでよ!今回は片付けられるかギリギリなんだよ?人間を守るために閻魔大王が天使に助けを求めたくらいだよ…理由を教えてよ」
……。
サンタ「俺サンタだぞ?戦えるわけないじゃん、真っ赤じゃあるまいし……それに百鬼夜行はお前たちの仕事だろ」
俺は絶対に嫌だね。
さたん「だってサンタで唯一自分の事を覚えてんじゃん?それに天使が誰かさんに力を与えてくれたおかげで前の百鬼夜行はなんとかなったんだよ?今年は人間達の増加、多様性、負の感情…諸々すごいことになってるから次はほんとにやばいの……だからヘルプミー」
……百鬼夜行は、人間の魂のカスが集まって暴走する事を言う…そして…俺は天使に特例として力を与えられた。
サンタになると人間の頃の記憶はすっぱりなくなる。
俺が全部覚えているのは力のおかげだ。
俺がなぜ、百鬼夜行の手伝いをしたくないのか。
それは思い出すからだ…人間だった時のことをそれも鮮明に…俺は嫌のだ…せっかくすべてを捨てて新たな人生を送ろうとしたのに…。
誰かの勝手な都合で俺は嫌な思いをした。
やっぱり…断ろう。
サンタ「悪いが無理だ、力は持ってるが…やりたくない…そもそもなんで俺なんだ?なんで俺が欲しくもない力を与えられたんだ?」
こんな力いらない…。
望んでない。
さたん「これはあくまで噂だけど、その力はうまく扱える人にしか使えない…それが君なんじゃないかな」
いやいや、なんで俺なんだよ。
さたん「確か…先代サンタの力を使えるんだよね?」
なんでこいつは知ってんだよ……。
さたん「超隠密と後、悪い子といい子を見つける能力…ミッケ…それと先代は自分へのプレゼントに銃火器をたくさんプレゼントしたそうだね…」
なんでこいつはこんなに詳しいんだよ。
さたん「他にもあると思うけど、僕は分からないな」
サンタ「なんでそんなに詳しいだ?」
こいつは…まだ何か知ってる…。
さたん「ああ、会ってきたんだよ…先代に」
こいつは…だめだな。
さたん「それじゃあ、百鬼夜行の日頼んだよ」
サンタ「フン、じゃあな…」
俺が帰ろうとするとさたんは言った。
さたん「待って待って…届け物届けてくれるんでしょ?」
はぁ…。
時期が少し早かったか…。
皆は欲しいものは……あるか〜い?




