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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第5章

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86/100

86 ラスボス覚醒

古代都市中枢――

封印制御塔の広場。


アルトたちは、黒く歪んだ空間――封印空間の前に立っていた。


都市全体が静まり返っている。


巨大エネルギー炉の青い光だけが、ゆっくりと脈動していた。


ドクン……


ドクン……


その鼓動のような振動を感じながら、ミラが小さく言う。


「……この中にいるの?」


レオンが頷く。


「古代文明が命をかけて封じた存在」


「異界生命体の王」


ガルドが剣を握る。


「封印があるなら問題ねえだろ」


「そのための装置なんだからな」


アルトも頷いた。


だが――


その瞬間だった。


都市の遠くから轟音が響いた。


ドォォォォォン!!


地面が揺れる。


ミラが振り返る。


「な、何!?」


レオンの端末が警告音を鳴らす。


《警告》


《外部侵入 確認》


《封印制御システム 干渉》


レオンの顔色が変わる。


「まさか……」


ガルドが唸る。


「帝国軍か!」


次の瞬間。


都市の上空から強烈な光が走った。


巨大な魔導砲が中央塔へ向けて発射される。


ドォォォン!!


封印制御塔が激しく揺れる。


ミラが叫ぶ。


「何してるの!?」


レオンが歯を食いしばる。


「奴ら……」


「世界管理装置を兵器として起動させる気だ!」


アルトが振り返る。


遠くの橋の上に


帝国軍の部隊が見える。


魔導装甲部隊。


そしてその中央に立つ帝国将軍。


将軍は笑っていた。


「ついに見つけたぞ」


「古代文明の究極兵器!」


レオンが怒鳴る。


「違う!」


「それは封印装置だ!」


だが帝国軍は止まらない。


魔導装置が強制接続される。


《警告》


《封印制御系統 強制起動》


《システム不整合》


《封印安定度 低下》


都市全体の光が赤く変わる。


ミラが震える。


「……まずい」


レオンの声も震えていた。


「封印が……」


「壊れる」


その瞬間。


黒い球体の空間が


大きく歪んだ。


ビキッ――


ガラスが割れるような音。


そして


封印空間に


亀裂が走る。


アルトが叫ぶ。


「離れろ!」


ドォォォォォン!!


空間が裂けた。


黒い闇が都市へ流れ出す。


冷たい風が吹き荒れる。


空間の奥から


ゆっくりと


巨大な影が現れた。


ミラが声を失う。


「……うそ」


それは


生命という概念を超えた存在だった。


巨大な触腕。


歪んだ肉体。


空間そのものを侵食する黒い体。


そして


都市よりも巨大な


赤い眼。


その眼が


ゆっくりと開く。


レオンが震える声で呟く。


「終焉存在……」


「異界生命体の王」


都市全体が震え始めた。


巨大エネルギー炉の光が乱れる。


塔が軋む。


空が歪む。


帝国将軍の顔から笑みが消える。


「……な」


「なんだこれは」


その瞬間。


終焉存在の声が


世界に響いた。


――――


「封印……解除……確認」


――――


ミラが震える。


「喋った……」


巨大な影がゆっくりと都市の上空へと伸びる。


空間が裂け


黒い闇が広がっていく。


アルトは剣を握った。


目の前にいるのは


古代文明を滅ぼしかけた存在。


世界最大の敵。


彼は静かに言う。


「……これが」


ガルドが低く笑う。


「ラスボスってやつか」


都市が崩れ始める。


そして


終焉存在の巨大な眼が


アルトを見た。

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