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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第4章

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79 最終決戦準備

中央管理塔のホールに、静かな緊張が漂っていた。


空中に浮かぶ世界地図。

その中心には、赤く輝く一点。


――最終遺跡。


世界核装置がある場所。


そこが、封印の中心だった。


アルトはしばらくその光を見つめていた。


やがて静かに言う。


「世界核装置を再起動する」


ミラが顔を上げる。


「それって……」


アルトは頷いた。


「封印を維持するためだ」


AIの光が静かに揺れる。


《正確です》


レオンが腕を組んだ。


「封印を修復すれば、終焉存在は再び眠る」


「だが失敗すれば――」


ガルドが代わりに言った。


「世界が終わるってわけだ」


重い沈黙。


その可能性は、全員が理解していた。


ミラが小さく笑う。


「スケール大きすぎない?」


だがその声には、覚悟があった。


アルトは振り向いた。


「危険すぎる」


「最終遺跡は文明の最後の防衛施設だ」


「俺一人で――」


「却下」


ミラが即答した。


アルトが驚く。


ミラは腕を組んだ。


「ここまで来て一人で行くとかありえないでしょ」


ガルドも笑う。


「そうだな」


彼は剣を肩に担いだ。


「俺は最初からそのつもりだ」


レオンも静かに言った。


「文明の真実を知った以上」


「見届ける義務がある」


アルトは少し困った顔をする。


「でも……」


その時、後ろから声がした。


「……おい」


全員が振り向く。


瓦礫の横で、グランがゆっくり体を起こしていた。


ミラが叫ぶ。


「グラン!」


アルトも駆け寄る。


「大丈夫なのか!?」


グランは苦笑した。


「痛えけどな」


「死ぬほどじゃない」


彼は壁にもたれながら立ち上がる。


「置いてく気だったのか」


アルトは言葉に詰まった。


グランは笑う。


「俺も行く」


ガルドが呆れる。


「お前まだ怪我人だろ」


グランは肩をすくめた。


「世界が終わるなら」


「寝てる場合じゃねえだろ」


ミラが笑った。


「それもそうだね」


アルトは仲間たちを見回した。


誰一人、迷っていない。


世界の秘密を知っても。


終焉存在の恐ろしさを知っても。


それでも全員、同じ方向を見ていた。


アルトは小さく息を吐いた。


そして言った。


「……ありがとう」


AIの光が静かに揺れる。


《最終遺跡までのルートを表示します》


空中に新しい地図が現れる。


地下深くへ続く通路。


古代都市。


封鎖されたゲート。


そして――


封印の中心。


レオンが呟く。


「文明最後の迷宮か」


ガルドが笑う。


「ラスダンってやつだな」


ミラが拳を握る。


「準備しよう」


アルトは頷いた。


「目的は三つ」


彼は地図を指さした。


「世界核装置の再起動」


「封印の維持」


そして最後に、静かに言った。


「世界を守る」


中央管理塔の外では、夜の風が都市を吹き抜けていた。


文明が残した最後の道。


それを進む覚悟が、今――


仲間たちの間で固まった。

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