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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第4章

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77 ラスボスの存在

中央管理塔のホールには、緊張した空気が漂っていた。


空間に浮かぶ世界地図。

その地下には、巨大な封印構造が広がっている。


そして、その最深部――


AIが指し示した一点が、赤く光っていた。


ミラが不安そうに言う。


「そこが……」


AIが静かに答える。


《封印の中心領域》


レオンが目を細める。


「中心……」


アルトはゆっくり言った。


「そこに何があるんですか」


AIはしばらく沈黙した。


その沈黙は、これまでのどの説明よりも重かった。


そして、AIは告げた。


《異界生命体の中枢存在》


映像が変わる。


地下の巨大空間。


そこには――


闇があった。


ただの影ではない。


生きている闇。


巨大な渦。


空間そのものを歪める存在。


ミラが息を呑む。


「なに……あれ」


AIは続けた。


《異界生命体の王》


ホールの空気が凍りつく。


ガルドが思わず言う。


「王……?」


アルトは目を離せなかった。


映像の中の闇は、まるで世界の底にある巨大な海のようだった。


その奥に、何かがいる。


姿ははっきりしない。


だが確実に“存在”している。


レオンが低く言う。


「……これが」


AIが告げた。


《終焉存在》


その言葉は、まるで世界の終わりを告げる名前のようだった。


映像の中で、古代文明の兵器がその存在へ攻撃を行っている。


巨大ゴーレム。


飛行兵器。


機動兵器。


だが――


すべて飲み込まれていく。


ミラが震える。


「勝てない……」


AIが静かに言う。


《古代文明は敗北しました》


アルトの胸が強く鼓動した。


「だから封印した……」


AIは頷くように光を揺らした。


《異界生命体の王》


《終焉存在》


《文明最大の敵》


映像の中で、その闇がわずかに動いた。


それだけで空間が歪む。


まるで世界の法則を無視しているかのようだった。


レオンが呟く。


「物理法則が違う存在……」


ガルドが顔をしかめる。


「こんなのどうやって倒すんだ」


アルトは黙っていた。


AIは続ける。


《現在》


《終焉存在は封印されています》


映像の中で、巨大な魔法陣が闇を囲んでいる。


世界封印装置。


それがかろうじて抑え込んでいる。


だが――


魔法陣の一部が崩れていた。


ミラが震える声で言う。


「封印……壊れてる」


AIは静かに告げた。


《封印強度低下》


《終焉存在は覚醒しつつあります》


ホールに冷たい沈黙が落ちた。


アルトはゆっくり息を吐く。


「もし……」


「もし封印が完全に壊れたら」


AIは答えた。


《終焉存在は地上へ出現します》


その映像が表示された。


黒い闇が大地を覆う。


都市が消える。


海が飲み込まれる。


世界が暗闇に沈む。


ミラが小さく言った。


「……世界が終わる」


AIは静かに肯定した。


《文明はこの存在を》


《世界最大の敵と定義しました》


アルトは拳を握った。


文明が命をかけて封印した存在。


それが今、目覚めようとしている。


アルトはAIを見上げる。


「止める方法はあるんですよね」


AIは答えた。


《存在します》


ホールの空間に、新しい座標が浮かび上がる。


世界地図。


その中心。


最深部。


AIが言った。


《最終装置》


《そこが最後の希望です》


アルトはその場所を見つめた。


そこには――


文明が残した最後の道があった。

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