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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第4章

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76 世界崩壊の危機

中央管理塔のホールに、重い沈黙が流れていた。


世界は巨大な封印装置。


その地下には――

異界生命体が封じ込められている。


誰もすぐには言葉を出せなかった。


ミラがかすれた声で言う。


「……じゃあ」


「この世界って」


「ずっと牢屋の上にあったってこと?」


AIの光が静かに揺れる。


《表現としては正確です》


ガルドが頭を掻いた。


「なんてこった……」


レオンは腕を組みながら言った。


「だから世界管理装置が必要だった」


「封印を維持するための中枢装置」


アルトはAIを見つめた。


「今、その装置は止まっている」


AIは答える。


《完全停止ではありません》


《しかし機能は大幅に低下しています》


ホールの空間に新たな映像が浮かぶ。


世界地図。


その地下に広がる巨大な封印構造。


だが――


あちこちに赤い亀裂のような光が見える。


ミラが震える。


「これ……」


AIが告げた。


《封印構造の劣化》


アルトは眉をひそめた。


「劣化……」


AIは続ける。


《封印は数千年維持されています》


《しかし古代装置は老朽化しています》


映像の中で、巨大な魔法陣の一部が崩れていた。


エネルギーの流れが弱まっている。


レオンが低く言う。


「文明が消えた後、修理する者はいなかった」


アルトも理解した。


「維持できなくなってるんだ」


AIはさらに続けた。


《封印弱体化の第二要因》


映像が変わる。


都市の地下装置。


そこに赤い警告表示が点滅している。


《外部干渉》


ガルドが顔をしかめる。


「外部?」


AIは答えた。


《帝国軍の装置解析》


《エネルギー干渉を確認》


ミラが叫ぶ。


「帝国のせい!?」


レオンは苦い顔をした。


「帝国は古代兵器を起動しようとしている」


「その過程で、封印システムに触れている」


アルトは拳を握った。


「知らずに……」


AIは静かに言った。


《結果として封印安定度が低下》


ホールに警告音が小さく響く。


ピッ……ピッ……


映像の亀裂がさらに広がる。


ミラが震える声で言う。


「もし……」


「もし封印が壊れたら?」


AIは数秒沈黙した。


その沈黙が、答えを予感させる。


そしてAIは言った。


《異界生命体は解放されます》


映像の中で、地下の闇が蠢く。


黒い影。


無数の存在。


アルトの背筋が冷えた。


AIは続ける。


《封印解除後の予測》


世界地図が赤く染まる。


都市が消える。


大陸が黒い影に覆われる。


ミラが小さく呟いた。


「……世界が」


AIが静かに告げた。


《世界崩壊》


その言葉が、ホールに重く落ちた。


ガルドは拳を握る。


「冗談じゃねえ……」


レオンも真剣な表情だった。


「だから文明は自分たちを犠牲にした」


アルトはゆっくり息を吸った。


文明が守った世界。


その封印が今――


壊れかけている。


アルトはAIを見上げる。


「止める方法は?」


AIの光が揺れる。


《存在します》


アルトの目が鋭くなる。


「どこにある」


AIは答えた。


《最終装置》


《文明最後の制御装置》


ホールの空間に、新しい地図が浮かんだ。


そこに示された場所は――


世界の最深部だった。

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