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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第4章

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75 世界の秘密判明

中央管理塔のホールは静まり返っていた。


映像が消え、青い光だけが空間を照らしている。


アルトたちは、誰も言葉を発せなかった。


文明は自らを犠牲にし、世界を守った。


その重い事実が、まだ胸の奥に残っている。


やがてアルトが静かに口を開いた。


「……AI」


「さっき言っていたこと」


「世界封印は永遠じゃないって」


AIの光がゆっくり揺れた。


《肯定》


ミラが不安そうに言う。


「どういうこと?」


AIは数秒沈黙した。


そして――


《世界の真実を説明します》


ホールの空間に再び映像が広がる。


今度は、世界の地図だった。


大陸。


海。


そしてその下に、巨大な構造が現れる。


アルトは目を見開いた。


「……地下?」


ミラも驚く。


「なにこれ」


映像はさらに拡大する。


すると見えてきた。


世界の地下深くに、巨大な魔法陣のような構造が広がっている。


大陸すべてを覆うほどの巨大な装置。


レオンが呟く。


「これは……」


AIが告げた。


《本世界は》


《巨大封印装置です》


ホールの空気が凍りついた。


ガルドが思わず声を上げる。


「はあ!?」


ミラも叫ぶ。


「えええ!?」


アルトは言葉を失っていた。


AIは淡々と続ける。


《古代文明は》


《異界存在との戦争に敗北寸前でした》


映像が変わる。


黒い異界の影が世界へ押し寄せている。


都市が崩壊し、空が闇に覆われていく。


《通常の兵器では勝利不能》


レオンが低く言う。


「だから……」


AIが続けた。


《文明は最終計画を実行しました》


映像に巨大な魔法陣が浮かび上がる。


世界全体を覆う構造。


それは都市ネットワークと完全に接続している。


アルトの声が震える。


「まさか……」


AIは答えた。


《異界存在を世界内部に封印》


ミラが固まる。


「……え?」


AIは続けた。


《異界存在を完全に消滅させることはできません》


《そのため文明は》


《世界そのものを封印装置にしました》


ホールに衝撃が走る。


ガルドが呟く。


「つまり……」


アルトが言った。


「この世界は」


「牢獄なんだ」


AIの光が静かに揺れる。


《肯定》


映像の中で、世界の地下に巨大な空間が映る。


そこには――


黒い影が渦巻いていた。


異界生命体。


無数の存在が、封じ込められている。


ミラの声が震える。


「そんな……」


レオンは腕を組んだ。


「だから世界管理装置が必要なんだ」


AIは続ける。


《世界管理装置は》


《封印維持装置です》


魔力バリア。


空間安定。


異界侵入防止。


それらすべてが――


封印の維持だった。


アルトはゆっくり息を吐いた。


「じゃあ……」


「装置が止まったら」


AIは静かに答えた。


《封印は崩壊します》


ミラが顔を青くする。


「つまり……」


アルトが続けた。


「異界生命体が」


「世界へ出てくる」


ホールに重い沈黙が落ちる。


そしてAIは、最後の言葉を告げた。


《封印崩壊までの予測時間》


数秒の沈黙。


アルトの胸が強く鼓動する。


AIは静かに言った。


《残り時間》


《不明》

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