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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第4章

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73 帝国軍撃退

文明守護者の巨大な影が、都市広場に立っていた。


高さ二十メートルを超える機体。

赤く光る目。

胸部の魔力炉が唸り続けている。


その砲口が、帝国軍の隊列をゆっくりと向いた。


将校が怒鳴る。


「撃て!」


帝国兵たちが一斉に魔導銃を放つ。


青い光弾が守護者へ降り注ぐ。


だが――


すべて弾かれた。


装甲に当たり、火花を散らすだけだった。


ガルドが低く笑う。


「やっぱり効かねえな」


アルトは首を振った。


「違う」


「効いてる」


レオンが横で頷く。


「表面装甲は硬い」


「だが内部構造は違う」


彼は守護者の胸部を指さす。


「魔力炉の制御ライン」


「そこが弱点だ」


ミラが言う。


「でもあんなとこどうやって狙うの!?」


レオンは冷静だった。


「正面からは無理だ」


その時、守護者が腕を振り上げた。


巨大な衝撃波が帝国軍へ放たれる。


ドォォン!!


帝国兵たちが吹き飛ぶ。


隊列が崩れる。


将校が叫ぶ。


「くそっ!」


アルトは素早く言った。


「守護者を誘導する」


「ミラ!」


ミラはすぐに理解した。


「空中ドローン使うね!」


彼女は装置を操作する。


都市上空の防衛ドローンが一斉に動いた。


ブンッ――


無数の小型機が守護者の周囲を旋回する。


守護者の赤い目がそれを追う。


《敵性目標確認》


砲口が上を向く。


その瞬間。


ガルドが叫ぶ。


「今だ!」


彼は全力で走り出した。


守護者の足元へ突っ込む。


巨大な脚の隙間を滑り込み、装甲の継ぎ目へ剣を叩き込んだ。


ガキィン!!


装甲がわずかに割れる。


レオンが叫ぶ。


「そこだ!」


アルトは魔力装置を展開した。


古代装置から光の線が伸びる。


それは守護者の内部構造を透視していた。


「制御ライン確認!」


ミラが空から叫ぶ。


「アルト、左側!」


アルトは頷いた。


「ガルド、下がれ!」


ガルドが飛び退く。


次の瞬間――


アルトの魔力弾が放たれた。


光の槍が、割れた装甲の隙間へ突き刺さる。


ドォォン!!


守護者の胸部から火花が散った。


巨大機体が一歩後退する。


帝国兵たちがざわめいた。


「揺らいだぞ!」


レオンが言う。


「制御系が一瞬止まった!」


その隙を、守護者自身が見逃さなかった。


《敵勢力識別》


赤い目が帝国軍へ向く。


次の瞬間。


守護者の砲口が帝国軍へ向けて一斉に光を放った。


轟音。


爆発。


帝国軍の前線が崩壊する。


将校が叫ぶ。


「撤退だ!」


「全軍撤退!」


帝国兵たちは慌てて都市外へ逃げ始めた。


防衛ゴーレムが追撃する。


ドローンが空から攻撃を続ける。


やがて帝国軍の姿は、都市から完全に消えた。


静寂が戻る。


守護者の赤い目がゆっくりと暗くなった。


《敵勢力消失》


《防衛行動停止》


巨大機体は、その場で動きを止めた。


ミラが空から降りてくる。


「終わった……?」


ガルドが剣を肩に担ぐ。


「帝国は逃げたな」


レオンも静かに息を吐いた。


「一時的にだが」


アルトは中央管理塔を見上げる。


破壊された壁。


崩れた柱。


だが都市はまだ立っている。


AIの声が静かに響いた。


《敵勢力の撤退を確認》


《都市防衛状態を解除します》


広場に立つ巨大守護者。


その影の下で、アルトたちは立っていた。


ミラが小さく言う。


「……守れたね」


アルトは頷いた。


「今は」


都市には、久しぶりの静けさが戻っていた。


だがそれは――


嵐の前の、短い平和だった。

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