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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第4章

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71 仲間の危機

文明守護者の砲口が、青白い光を集めていた。


巨大機体の胸部にある魔力炉が唸り、都市の空気そのものが震えている。


ミラが叫んだ。


「アルト!来る!」


次の瞬間――


ドォォォォン!!


凄まじい光の砲撃が放たれた。


衝撃波が中央管理塔を直撃し、壁が爆発する。

石と金属の破片が嵐のように吹き飛んだ。


「伏せろ!」


ガルドが叫び、全員が床へ飛び込む。


轟音が収まったとき、中央ホールは半分崩れていた。


煙が立ち込める。


アルトは咳き込みながら顔を上げた。


「みんな……無事か!?」


ガルドの声が返る。


「なんとか……!」


ミラも瓦礫の陰から顔を出した。


「アルト!あたし平気!」


アルトは安堵しかけた。


その時だった。


「……ぐっ」


低いうめき声が聞こえた。


アルトが振り向く。


そこには――


倒れているグランの姿があった。


彼の体の横には崩れた柱。


その下敷きになり、肩から胸にかけて血が広がっている。


ミラの顔が青くなる。


「グラン!!」


彼女は慌てて駆け寄った。


グランは苦しそうに息をしている。


「……ちっ」


「直撃じゃ……ねえだけ……マシか」


だが傷は明らかに深かった。


腕は動かない。


呼吸も浅い。


ガルドが歯を食いしばる。


「くそ……!」


アルトは膝をついた。


「グラン……」


グランは無理に笑った。


「そんな顔するな」


「まだ……死んでねえよ」


だがその声は弱かった。


ミラの手が震える。


「血が止まらない……!」


外から、再び重い足音が響く。


ドォン……


ドォン……


文明守護者が中央塔へ近づいている。


アルトは振り向いた。


巨大機体の赤い目が、塔を見つめている。


AIの声が響いた。


《未認証生命体排除を継続》


守護者の腕が再び上がる。


次の攻撃が来る。


ミラが叫ぶ。


「アルト、逃げよう!」


「こんなの勝てない!」


ガルドも言った。


「一度撤退だ!」


だがアルトは動かなかった。


彼の目は守護者を見ている。


そして、ゆっくりと立ち上がった。


「……いや」


ミラが驚く。


「え?」


アルトは拳を握った。


「逃げたら終わりだ」


彼は振り向き、仲間たちを見る。


倒れているグラン。


不安そうなミラ。


剣を握るガルド。


アルトは静かに言った。


「この都市には世界管理装置がある」


「ここが壊されたら……」


彼の声ははっきりしていた。


「世界が終わるかもしれない」


守護者の砲口が再び光を集め始める。


ガルドがアルトを見る。


「……本気か?」


アルトは頷いた。


「戦うしかない」


ミラが叫ぶ。


「でもあれ文明の最終兵器だよ!?」


アルトは守護者を見上げた。


巨大な機体。


文明が最後に残した守護者。


その圧倒的な存在を前にしても、アルトの目は揺れていなかった。


「だからこそだ」


彼は静かに言う。


「俺たちが止める」


守護者の砲口が、ついに最大出力まで光を集めた。


次の一撃が放たれれば、中央管理塔は完全に崩壊する。


アルトは一歩前へ出た。


「みんな」


「俺に少し時間をくれ」


そして彼は、文明守護者へ向かって歩き出した。

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