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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第4章

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61 世界最大の遺跡

長い旅の末、アルトたちはついに大陸の中央へと辿り着いた。


眼前に広がる景色を見て、誰もが足を止めた。


ミラがぽつりと呟く。


「……うそでしょ」


地平線の向こうまで、巨大な構造物が広がっていた。


それは街ではない。


都市ですらない。


まるで一つの国そのものが、石と金属で作られているようだった。


ガルドが低く口笛を吹く。


「これ全部……遺跡か?」


アルトは言葉を失っていた。


遠くには巨大な塔が無数に立っている。


細長い塔。


太い柱のような塔。


崩れた塔。


しかしどれも、常識では考えられない高さだった。


山のような建造物。


都市の区画が幾重にも広がり、石の道が地平線へと続いている。


グランが目を細めた。


「都市の規模じゃないな」


「これは……国家だ」


アルトはゆっくり頷いた。


「ええ」


彼の胸は高鳴っていた。


これまで発見してきた遺跡。


地下都市。


研究施設。


どれも巨大だった。


だが、目の前の遺跡は――


桁違いだった。


ミラが指をさす。


「ねえ、あれ見て」


都市の中央。


そこには特に巨大な塔がいくつも立っていた。


塔の表面には、古代の魔力回路が刻まれている。


いくつかは崩れていたが、まだ淡く光っているものもあった。


アルトは息を呑んだ。


「エネルギー塔……」


ガルドが聞く。


「何だそれ?」


アルトは答える。


「都市全体に魔力を供給する装置です」


グランが唸る。


「そんなものが……あれだけ?」


見渡す限り、塔は何十本もあった。


アルトは言った。


「都市一つの規模じゃありません」


「世界文明ネットワークを動かす規模です」


ミラが目を丸くする。


「世界……?」


アルトはさらに遠くを見た。


都市の地表部分は崩れている。


だが、ところどころに巨大な穴が開いていた。


地下へ続く巨大な入口。


グランがその一つを指さした。


「地下都市だな」


アルトは頷いた。


「ええ」


「地表都市と地下研究都市」


「二重構造の都市です」


ガルドが苦笑する。


「本気で国だな」


風が吹いた。


崩れた塔の間を風が抜け、遺跡の奥から低い音が響く。


まるで都市そのものが、まだ息をしているかのようだった。


アルトはゆっくり前へ歩き出した。


足元の石畳には、古代文字が刻まれている。


彼はそれを読み取った。


そして静かに言った。


「中央研究都市」


ミラが聞く。


「それが名前?」


アルトは頷いた。


「古代文明の中心都市です」


ガルドが周囲を見渡す。


「つまり……」


アルトは言った。


「ここが文明の心臓部」


彼の目には確信があった。


これまで見てきたすべての遺跡。


それらの中心。


文明の核心。


アルトは仲間たちを振り返った。


そして言った。


「間違いありません」


「ここが――」


アルトは巨大な遺跡都市を見上げる。


無数の塔。


崩れた街。


そして地平線まで続く古代の建造物。


「文明の中心都市です」


こうしてアルトたちは、


世界最大の古代遺跡へと足を踏み入れた。

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