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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第3章

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58 世界の中心遺跡の存在

夜は深くなっていた。


山脈の麓に張られた野営地では、焚き火の火が静かに揺れている。


アルトは一人、テントの外で水晶記録結晶を見つめていた。


回収した古代文明の記録。


その多くは破損している。


しかし、まだ解析していないデータが残っていた。


ミラが眠そうな声で言う。


「まだ調べてるの?」


アルトは小さく頷いた。


「もう一つ、未再生の記録があります」


グランも近づいてくる。


「都市AIのデータか?」


アルトは結晶を装置に接続した。


ブォン……


空中に光が広がる。


しかし映像ではなかった。


音声記録だった。


アルトの表情が変わる。


「……これは」


ミラが聞く。


「何?」


アルトは言った。


「都市管理AIの最後の記録です」


その瞬間。


静かな声が再生された。


あの都市で聞いた、古代知性体の声だった。


「文明記録……継承者へ」


ノイズが混じる。


音声は断片的だった。


「本都市……崩壊」


「管理任務……終了」


アルトは息を止めて聞いていた。


AIは続けた。


「もし……この記録を聞く者がいるなら」


「文明は……まだ終わっていない」


ミラが小さく呟く。


「終わってない……?」


AIの声が続く。


「文明中枢……存続」


「中央研究都市……」


アルトの目が見開かれた。


映像が切り替わる。


空中に地図が現れた。


大陸の地図。


その中央に――


一つの巨大な印が浮かぶ。


アルトは震える声で言った。


「……位置情報」


グランも地図を見つめる。


「これは……大陸中央だな」


ガルドが腕を組む。


「何がある?」


AIの声が静かに答える。


「中央研究都市」


「文明中枢」


「最大遺跡」


ミラが驚く。


「最大?」


アルトはゆっくり言った。


「この地下都市よりも……大きい」


地図の印は、都市というよりも――


巨大な領域だった。


まるで一つの国家規模。


アルトの鼓動が速くなる。


「ここが」


「文明の中心……」


AIの声が最後に言った。


「文明の真実を求める者よ」


「中央研究都市へ行け」


ノイズが走る。


音声が途切れた。


そして装置の光も消えた。


しばらく沈黙が続いた。


ミラが小さく言う。


「……つまり」


「まだ遺跡があるってこと?」


アルトは頷いた。


「しかも」


「世界最大の遺跡です」


グランが地図を見つめる。


「大陸の中央か」


ガルドが笑った。


「面白くなってきたな」


アルトは静かに言った。


「地下都市は」


「文明の一部にすぎませんでした」


彼は空を見上げた。


遠い星。


そして見えない古代の世界。


「本当の答えは」


アルトは地図の光を見つめる。


「中央研究都市にある」


世界の中心。


そこに――


最大の古代遺跡が眠っていた。

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