表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第3章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/100

52 古代文明の技術

地下都市へ足を踏み入れてから数時間。


アルトたちは巨大広場を拠点に、都市の各区画を慎重に調査していた。


ミラは建物の壁に触れながら首を傾げる。


「ねえアルト」


「この街、暗いのに……明るいよね」


確かに都市の空間には、淡い光が広がっていた。


天井にも松明はない。


魔法灯のようなものも見当たらない。


それでも都市全体が、ほのかな光に包まれている。


アルトは広場中央の装置を見ていた。


円柱状の装置。


内部では青白い光が静かに流れている。


アルトは呟いた。


「魔力発電装置です」


ミラが目を丸くする。


「発電?」


アルトは説明する。


「都市全体の魔力を生み出す装置です」


「この都市はここから魔力エネルギーを供給していた」


グランが低く言う。


「つまり……街の動力源か」


アルトは頷いた。


「しかも」


「まだ動いています」


ミラが驚く。


「え!?何千年も前の装置だよ?」


アルトは装置の表面を見つめた。


刻まれた古代回路。


精密すぎる魔力制御。


「信じられない技術です」


「ほぼ永久機関に近い」


ガルドが笑う。


「そんなものがあるのか?」


アルトは肩をすくめた。


「少なくとも、この文明は作っていたようです」


その時――


都市の奥で何かが動いた。


石の道の上を、奇妙な装置が滑るように進んでいる。


ミラが叫ぶ。


「何あれ!?」


アルトは目を見開いた。


「自動輸送装置……」


小型の浮遊台のような装置。


荷物を運ぶための機械だった。


魔力の流れに沿って、静かに街の中を移動している。


グランが呟く。


「都市が……まだ動いている」


アルトは周囲の建物を見上げた。


いくつかの建物には、奇妙な装置が組み込まれている。


光る結晶。


回転する魔導機械。


そして都市の中心にある巨大塔。


アルトは確信した。


「この都市は」


「自動管理都市です」


ミラが聞く。


「自動?」


アルトは説明する。


「都市の機能のほとんどが自動で管理されていた」


「エネルギー供給」


「輸送」


「都市設備」


「すべて魔導機械が制御していた」


グランが苦笑する。


「人間がいなくても街が動くのか」


アルトは頷いた。


「ええ」


「まるで生きている都市です」


その時。


ガルドが遠くを指さした。


「おい」


「あれを見ろ」


空港跡の方向だった。


壊れた発着場の上に、奇妙な装置が残っている。


巨大な輪のような構造。


その中央に、浮遊する魔力装置。


アルトは息を呑んだ。


「空中輸送装置……」


ミラが聞く。


「つまり?」


アルトは静かに言った。


「この文明は」


「空を自由に移動していた」


グランが呟く。


「飛空艇どころじゃないな」


アルトはゆっくり都市を見渡した。


魔力発電。


自動都市管理。


空中輸送。


これらの技術が意味するものは一つだった。


アルトは静かに言った。


「古代文明は……」


「魔法と科学を融合させた文明です」


ミラが小さく笑う。


「魔法科学文明?」


アルトは頷いた。


「はい」


「そして」


彼は都市中央の巨大研究塔を見上げた。


「この塔には」


「その技術の核心があるはずです」


静かな地下都市。


しかし、その技術は――


今の世界をはるかに超えていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ