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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第3章

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50 中ボス戦

グランを救出してから、アルトたちはさらに迷宮の奥へ進んでいた。


通路はやがて広がり、巨大な空間へと繋がった。


そこは迷宮の中心部だった。


円形の広間。

天井ははるか上にあり、壁には無数の古代文字と魔力回路が刻まれている。


中央には巨大な台座があり、その上に――


何かが立っていた。


ミラが足を止める。


「……あれ」


ガルドが剣を握った。


「またゴーレムか」


しかし、それは今までのものとは明らかに違った。


高さは十メートル以上。

重厚な装甲。

四本の腕。

胸部には巨大な魔力炉が埋め込まれている。


グランが低く言った。


「これは……」


アルトは古代文字を見て、息を呑んだ。


「都市防衛型ゴーレム」


ミラが苦笑する。


「つまり」


「ボス?」


アルトは頷いた。


「この区画の守護者です」


その瞬間。


ゴーレムの目が赤く光った。


低い機械音が広間に響く。


「侵入者……確認」


「排除……開始」


ゴーレムがゆっくりと動いた。


床が揺れる。


ガルドが笑う。


「いいじゃないか」


「久しぶりに大物だ」


ミラが杖を構える。


「でも強そうだよ」


アルトは急いで周囲を見た。


広間の壁には古代の設計図が刻まれている。


ゴーレムの構造図だった。


アルトは叫ぶ。


「少し時間をください!」


グランが盾を構える。


「任せろ!」


その瞬間――


ゴーレムの腕が振り下ろされた。


ドォン!!


床が砕け、石片が飛び散る。


ガルドが横に跳ぶ。


「速い!」


ゴーレムはさらに腕を振るう。


広間全体が震える。


ミラが魔法を放つ。


「フレイムボルト!」


炎の魔法がゴーレムに当たる。


しかし装甲はほとんど傷つかない。


ミラが叫ぶ。


「硬すぎ!」


アルトは壁の設計図を必死に読み取っていた。


魔力回路。


装甲構造。


動力部。


そして――


一点だけ、防御の薄い場所があった。


アルトが叫ぶ。


「弱点があります!」


ガルドが聞く。


「どこだ!」


アルトはゴーレムの背中を指した。


「背部の魔力供給管!」


「そこが動力ラインです!」


グランが笑った。


「なるほどな」


ガルドが言う。


「つまり、背中を壊せばいいんだな?」


アルトは頷いた。


「ただし」


「正面からは無理です」


ミラが言う。


「じゃあどうするの?」


ガルドはニヤリと笑った。


「簡単だ」


彼は剣を構えた。


「気を引けばいい」


グランも前へ出る。


「正面は俺たちが引き受ける」


ミラが頷く。


「私は魔法で足止めする!」


アルトは叫んだ。


「背中は私が確認します!」


ゴーレムが再び動く。


巨大な腕が振り下ろされる。


ガルドが叫んだ。


「来い、鉄の巨人!」


剣が装甲にぶつかる。


火花が散る。


ミラの魔法がゴーレムの視界を塞ぐ。


その隙に――


アルトは背後へ回り込んだ。


そこには、設計図どおりの構造があった。


装甲の隙間。


赤く光る魔力管。


アルトが叫ぶ。


「今です!」


ガルドが跳び上がった。


「終わりだ!」


渾身の一撃。


剣が魔力管に突き刺さる。


次の瞬間――


バキィン!!


装置が破壊された。


ゴーレムの魔力炉が激しく点滅する。


「動力……損失……」


巨大な体が揺れる。


そして――


ドォォン!!


ゴーレムはゆっくりと崩れ落ちた。


広間に静寂が戻る。


ミラが大きく息を吐いた。


「勝った……」


ガルドが笑う。


「いい連携だったな」


グランも頷いた。


アルトは倒れたゴーレムを見つめていた。


都市防衛型兵器。


これほどのものを作る文明。


彼は静かに言った。


「古代文明は……」


「想像以上の力を持っていた」


しかし彼はまだ知らなかった。


この迷宮の奥に――


さらに巨大な秘密が眠っていることを。

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