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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第3章

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49 仲間が罠に

遺跡迷宮の通路は、完全に戦場と化していた。


遠くから聞こえる爆発音。

ゴーレムの重い足音。

そして魔導砲の発射音。


アルトたちは、迷宮の分岐を急いで進んでいた。


ガルドが後ろを振り返る。


「追ってきてるぞ!」


通路の奥から、二体の自律ゴーレムが迫っていた。


胸の魔力炉が赤く光っている。


ミラが叫ぶ。


「早く!」


先頭を走っていたのは、ドワーフの技術者グランだった。


彼は床を見ながら言う。


「この先、古い区画だ!」


「罠が多いぞ!」


その瞬間。


カチッ。


小さな音がした。


グランの足元の石板が沈んだ。


アルトが叫ぶ。


「グラン、下が――」


次の瞬間。


ガシャアアアン!!


鉄格子が天井から落ちてきた。


グランの周囲を囲むように、四方から巨大な格子が閉じる。


「くそっ!」


完全な檻だった。


ミラが駆け寄る。


「グラン!」


グランは格子を押した。


びくともしない。


「古代の封鎖装置だ!」


その時、壁の装置が光った。


ピィィン――


アルトが顔を上げる。


「タイマー……?」


壁の古代文字が淡く光る。


アルトは急いで読み取った。


「……防衛隔離区画」


ミラが聞く。


「どういう意味?」


アルトの声は緊張していた。


「侵入者を閉じ込めて」


「一定時間後に処理する装置です」


ガルドが顔をしかめる。


「処理?」


その瞬間。


通路の奥で、重い機械音が響いた。


ゴゴゴゴ……


壁が動き、巨大な砲台が現れる。


砲口がゆっくりとグランへ向いた。


ミラが叫ぶ。


「砲台!?」


アルトは壁の表示を見た。


「発射まで……三分」


ミラの顔が青くなる。


「三分!?」


グランは苦笑した。


「おいおい」


「冗談だろ」


ガルドが剣を抜いた。


「格子を切る!」


剣を叩きつける。


ガン!!


しかし格子はびくともしない。


アルトが首を振る。


「古代合金です!」


「普通の武器では無理です!」


ミラが焦る。


「じゃあどうするの!?」


アルトは周囲を見回した。


壁の装置。


床の魔力回路。


そして格子の接続部。


彼は叫んだ。


「制御装置があります!」


「この罠は外部制御です!」


ミラが言う。


「つまり?」


「制御装置を壊せば解除できます!」


アルトは通路の奥を指した。


そこに小さな扉があった。


「おそらくあそこです!」


しかし――


その前にはゴーレムが二体立っていた。


ガルドが笑った。


「なるほど」


「時間制限付きってわけか」


ミラが杖を構える。


「やるしかないね」


グランが檻の中で叫ぶ。


「早くしろよ!」


壁の文字が変わる。


残り時間――


二分三十秒


アルトは言った。


「役割分担します!」


「ガルド、ゴーレムを引きつけてください!」


「ミラ、魔導砲を止めて!」


「私が制御装置を壊します!」


ガルドが笑う。


「任せろ!」


彼はゴーレムへ突っ込んだ。


ミラも魔力を集める。


アルトは全力で通路を走った。


迷宮の罠。


迫るタイマー。


仲間を救えるかどうかは――


この数分にかかっていた。

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