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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第3章

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42 王国の調査隊

帝国軍が北の山脈へ進軍してから、二日後。


辺境の町には、再び大きな動きがあった。


朝早く、町の外から角笛の音が響いたのだ。


アルトたちは宿屋の窓から外を見た。


街道の向こうから、整然とした隊列が進んでくる。


銀色の鎧を着た騎士。

長い杖を持つ魔法使い。

荷車には大量の書物や器具が積まれている。


その旗には、青と白の紋章。


ミラが目を丸くした。


「これって……」


グランが頷く。


「王国軍だな」


アルトは思わず立ち上がった。


「祖国の紋章です」


隊列は町の中央広場で止まり、騎士たちが周囲を警戒し始める。


その中央から、一人の人物が歩いてきた。


白い学者ローブを着た女性だった。


「ここに、アルト・レインという考古学者がいると聞きました」


落ち着いた声だった。


アルトは前へ出る。


「私です」


女性は軽く頭を下げた。


「王国王立学術院、調査団代表のリシア・ベルドです」


彼女の後ろには、多くの学者たちが控えている。


さらに騎士団の小隊と、魔法師団の魔法使いたち。


明らかに大規模な遠征隊だった。


ミラが小声で言う。


「すごい人数……」


ガルドも驚いている。


「完全に国家プロジェクトだな」


リシアはアルトをまっすぐ見た。


「地下都市遺跡の発見」


「そして古代兵器の存在」


彼女は淡々と続ける。


「王国でも大きな問題になっています」


アルトは静かに頷いた。


「帝国軍も動きました」


「ええ、把握しています」


リシアは周囲の騎士を見た。


「だからこそ、我々も調査隊を派遣しました」


彼女は説明する。


王国調査隊の構成は――


・古代文明研究者

・歴史学者

・魔導工学者

・騎士団護衛

・魔法師団


完全な学術遠征隊だった。


リシアは少し微笑んだ。


「そして」


「あなたにお願いがあります」


アルトは首を傾げる。


「私に?」


リシアは一枚の書状を差し出した。


王国の紋章が押された正式文書だった。


「アルト・レイン」


「あなたを王国調査隊の研究顧問として迎えたい」


ミラが驚く。


「顧問!?」


ガルドも目を丸くした。


アルトは書状を見つめる。


そこにはこう書かれていた。


――王国古代文明調査顧問任命書


リシアが言う。


「あなたはすでに二つの遺跡を調査しています」


「現在、この地域で最も古代文明に詳しい人物です」


グランが低く笑った。


「出世したな」


リシアはさらに続ける。


「帝国が古代兵器を手に入れる前に」


「我々が遺跡を解明する必要があります」


彼女の視線は鋭かった。


「協力していただけますか?」


アルトは少し考えた。


地下都市。

暴走した古代兵器。

帝国軍の行軍。


もし国家同士が遺跡を巡って争えば――


遺跡は破壊される。


アルトはゆっくり頷いた。


「分かりました」


リシアが微笑む。


「助かります」


アルトは仲間たちを見た。


ミラは肩をすくめる。


「まあ、行くでしょ」


ガルドも笑った。


「最初からそのつもりだ」


こうして――


アルトは王国調査隊の研究顧問として

遺跡争奪戦の中心に立つことになった。


北の山脈では、すでに帝国軍が動いている。


古代文明の遺跡を巡る戦いは、

さらに大きく広がり始めていた。

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