表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/100

40 主人公の決意

夕暮れの山。


崩壊した地下都市のあった場所から、まだ薄い煙が上がっていた。


アルトたちは山の斜面に座り、しばらく黙ってその光景を見つめていた。


かつて地下に広がっていた古代都市。


今は再び土と岩に埋もれ、入口すら崩れてしまっている。


ミラがぽつりと言う。


「……終わったね」


ガルドが腕を組んだ。


「結局、ほとんど調査できなかったな」


グランも頷く。


「だが、見たものは十分すぎる」


エリシアは少し寂しそうに山を見つめていた。


「街……すごかった」


アルトは静かに立ち上がる。


夕焼けの光が山を赤く染めていた。


彼の頭の中には、地下都市で見た光景が浮かんでいる。


巨大な建物。

魔導装置。

古代兵器。


そして――


記録装置に映し出された古代文明の姿。


ミラがアルトを見上げる。


「ねえ」


「これで終わり?」


アルトは少し考えた。


そして首を横に振る。


「いいえ」


ガルドが笑う。


「だろうな」


アルトは地面に指で地図を描いた。


大陸の形。


その上にいくつもの点を打つ。


「古代文明の研究施設」


「世界中に存在します」


ミラが言う。


「つまり……」


「遺跡ツアー続行?」


アルトは静かに頷いた。


「古代文明は」


彼は言葉を選びながら続ける。


「ただの失われた文明ではありません」


グランが聞く。


「どういう意味だ?」


アルトは遠くの空を見る。


「彼らは」


「世界規模の文明でした」


魔導技術。

巨大都市。

空を飛ぶ装置。


それだけではない。


地下都市の記録。


戦争の痕跡。


崩壊した都市。


アルトは低く言った。


「古代文明の滅亡は」


「世界の歴史そのものに関わる出来事です」


エリシアが小さく言う。


「歴史を変える……?」


アルトは頷く。


「もし彼らがなぜ滅びたのか分かれば」


「この世界の過去がすべて繋がるかもしれません」


ガルドが笑った。


「ずいぶん大きな話だな」


ミラも笑う。


「さすが考古学者」


アルトは少し照れながら言う。


「でも、私は確信しています」


彼は山の向こうを見た。


遠い大陸。


まだ見ぬ土地。


そこに眠る遺跡。


「古代文明の真実は」


「まだどこかに残っています」


アルトは仲間たちを見る。


「だから」


少しだけ強く言う。


「次の遺跡へ行きましょう」


ミラが立ち上がる。


「いいね」


ガルドも剣を肩に担ぐ。


「今度は崩れないといいが」


グランが苦笑した。


エリシアは静かに頷く。


「行こう」


夕焼けの山を背に、アルトは歩き出した。


古代文明の真実を追うために。


その先には、さらに巨大な遺跡が待っている。


これは――


まだ始まったばかりの冒険だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ