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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第2章

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39 世界中に古代文明の跡

地下都市の崩壊は止まらなかった。


アルトたちは迷宮の出口へ向かって必死に走っている。


天井から落ちる岩。

崩れる通路。

遠くでは巨大守護ゴーレムの足音がまだ響いていた。


ミラが息を切らして言う。


「はぁ……はぁ……!」


「もう……遺跡とかどうでもいい……」


ガルドが前を指差す。


「出口が見えた!」


遠くに光が見えた。


地上へ続く通路だった。


アルトたちは最後の力でそこへ向かう。


そして――


外へ飛び出した。


眩しい光。


冷たい山の空気。


全員が地面に倒れ込む。


ミラが仰向けになって空を見る。


「生きてる……」


グランも大きく息を吐いた。


「危なかったな」


山の斜面の奥では、地下都市が崩れ続けていた。


地面が震え、砂煙が上がる。


エリシアが静かに言う。


「街が……」


アルトもその光景を見ていた。


かつて栄えていた古代都市。


それが、再び地の中へ埋もれていく。


ミラが横を向く。


「アルト」


「さっきの装置、何が分かったの?」


アルトは少し黙った。


そしてゆっくり言った。


「地下都市は」


「古代文明の一部にすぎません」


ガルドが眉を上げる。


「どういう意味だ?」


アルトは地面に指で簡単な地図を描いた。


大陸の形。


そしていくつもの点。


「記録装置には」


「古代研究施設の位置情報が残っていました」


ミラが驚く。


「複数あるの?」


アルトは頷く。


「山脈」


「砂漠」


「海の向こう」


指を動かしていく。


「世界中にあります」


エリシアが息を呑む。


「そんなに……」


アルトは静かに言った。


「古代文明は、一つの都市ではありません」


彼は崩れていく山を見た。


「巨大な文明でした」


グランが腕を組む。


「つまり」


「さっきの地下都市は、その一部か」


アルトは頷いた。


「研究施設の一つ」


ミラが呆れたように笑う。


「ちょっと待って」


「こんなのが世界中にあるの?」


アルトは答える。


「可能性は高いです」


ガルドが低く言った。


「それなら……」


「まだ遺跡はいくらでもあるな」


アルトは空を見上げた。


広い世界。


そのどこかに、まだ眠っている都市がある。


砂に埋もれた街。


海底に沈んだ都市。


山奥に隠された研究所。


古代文明の痕跡は――


まだ世界中に残っている。


ミラが笑う。


「アルト」


「仕事増えたね」


アルトも小さく笑った。


「ええ」


彼は崩れた山をもう一度見た。


「これは始まりです」


地下都市は失われた。


だが、その代わりに分かったことがある。


古代文明の遺跡は――


世界中に存在する。


そしてそのどこかに。


文明崩壊の真実が、まだ眠っている。

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