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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第2章

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36/100

36 遺跡崩壊

巨大守護ゴーレムが目覚めた瞬間、地下都市の空気が変わった。


重い足音が広場に響く。


ドォン……ドォン……。


十メートルを超える巨体が一歩進むたび、石畳が砕け、瓦礫が転がった。


帝国兵たちは必死に魔法を放つ。


「撃て! 弱点を狙え!」


光の魔法弾がゴーレムの装甲にぶつかる。


しかし――


バチンッ!


弾かれるだけだった。


ミラが叫ぶ。


「全然効いてない!」


ガルドが歯を食いしばる。


「装甲が厚すぎる!」


巨大ゴーレムは腕を振り上げた。


次の瞬間。


ドォォン!!


地面を叩きつける。


広場の石床が割れ、衝撃波が走った。


帝国兵が吹き飛ばされる。


盗掘団は完全に逃げ始めていた。


「逃げろ!」


「こんなの相手にできるか!」


だが、それだけでは終わらなかった。


地下都市のあちこちから、不気味な音が響き始めた。


ゴゴゴゴ……。


地面の奥で、何かが崩れる音。


エリシアが顔を上げる。


「……アルト」


天井の岩盤に、大きな亀裂が走っていた。


パキッ。


小さな石が落ちる。


アルトの顔が青ざめた。


「まずい」


ミラが振り向く。


「何が!?」


アルトは叫んだ。


「都市の構造が壊れています!」


ガルドが驚く。


「つまり?」


アルトは周囲を見回した。


崩れる建物。


揺れる地面。


暴れ続ける巨大ゴーレム。


そして答えた。


「地下都市が崩壊します!」


その瞬間。


遠くの塔が音を立てて崩れた。


ドガァァン!!


巨大な石の塊が通りへ落ちる。


帝国兵たちが叫ぶ。


「撤退だ!」


「全員地上へ戻れ!」


ミラが慌てて言う。


「出口どっち!?」


グランが迷宮へ続く通路を指差す。


「こっちだ!」


アルトたちは走り出した。


背後では巨大守護ゴーレムがさらに暴れている。


ドォン!!


建物が吹き飛ぶ。


地下都市全体が震えていた。


天井から岩が落ちる。


通路の壁に亀裂が走る。


ミラが息を切らす。


「こんなの……逃げ切れるの!?」


アルトは必死に走りながら言う。


「急ぎましょう!」


エリシアが振り返る。


広場の奥では、巨大ゴーレムがまだ動いていた。


まるで侵入者をすべて排除するまで止まらないかのように。


その瞬間。


天井の巨大な岩盤が崩れ落ちた。


ドォォォォン!!


地下都市の中心が崩壊する。


エリシアが震える声で言った。


「街が……」


アルトは振り向かなかった。


ただ走る。


迷宮の通路へ。


崩れゆく地下都市から脱出するために。


背後では、古代文明の都市がゆっくりと崩れていく。


かつて栄えた街は――


今、再び闇の中へ埋もれようとしていた。

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