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異世界で考古学者になった俺、古代文明のチート装置を発見して最強に  作者: 南蛇井
第2章

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30/100

30 遺跡の地下都市

迷宮の通路は、ゆるやかな下り坂になっていた。


アルトたちは慎重に進む。


長い石の通路。

崩れた壁。

時折現れる古代の灯火装置。


やがて、前方の闇がふっと広がった。


ミラが足を止める。


「……ねえ」


「これ、空間広くない?」


ガルドが前へ出て、松明を高く掲げた。


炎の光がゆっくりと闇を押しのける。


その瞬間――


全員の足が止まった。


「……」


言葉が出ない。


目の前に広がっていたのは、巨大な空間だった。


天井は見えないほど高く、巨大な岩盤がドームのように広がっている。


そしてその下には――


街があった。


崩れた石造の建物。

広い石畳の通り。

中央には大きな広場。


遠くには、半分崩れた塔まで見える。


ミラが呆然と呟く。


「……街?」


グランが目を細めた。


「いや……」


「都市だ」


エリシアが震える声で言う。


「地下に……こんなものが……?」


アルトは一歩前へ出た。


胸が激しく高鳴る。


石畳の通り。

並ぶ建物。

広場に残る巨大な石像。


すべてが古代文明の様式だった。


アルトはゆっくり言う。


「地下都市です」


ガルドが驚く。


「都市?」


アルトは頷いた。


「研究施設どころじゃない」


彼は遠くの塔を指差す。


「あれは行政塔の可能性があります」


ミラが辺りを見回す。


「じゃあここ……」


「本当に古代人が住んでた街?」


アルトは静かに答えた。


「その可能性が高い」


グランが低く言う。


「しかし……全部崩れてるな」


建物の多くは倒壊している。


広場の石像も砕けていた。


街は完全に廃墟だった。


エリシアが呟く。


「まるで……」


「街ごと埋もれたみたい」


アルトは街を見渡す。


静まり返った都市。


誰もいない通り。


崩れた塔。


かつてここには、人々の生活があった。


市場。

研究所。

広場。

住居。


それらすべてが、今は静かな遺跡になっている。


アルトの声がわずかに震えた。


「信じられない……」


ミラが笑う。


「アルト、顔すごいよ」


アルトは気づいていなかった。


自分が子供のような表情をしていることに。


「だって……」


アルトは言う。


「これは歴史的大発見です」


彼は地下都市を見渡した。


「古代文明の都市遺跡」


ガルドが剣を肩に担ぐ。


「ってことは」


「この街のどこかに宝もあるんだな?」


ミラが笑う。


「それだけじゃないでしょ」


エリシアは静かに言った。


「ここには……」


「古代文明の秘密がある」


アルトは頷いた。


迷宮の奥。


そこに眠っていたのは――


失われた地下都市だった。


アルトは静かに宣言する。


「調査を開始します」


地下都市の奥には、まだ多くの謎が眠っていた。

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