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第12話「強くなりたい理由」

第11話まで読んでいただき、ありがとうございます!


第二章――暴走族編。


ついに佐藤ミキへ、自分の正体を打ち明けたハヤテ。


「俺は、天野ハヤテじゃない」


「橘タクミ。32歳。結婚していた」


信じられるはずのない告白。


しかしミキは、6年前の事故や臓器提供について調べていたからこそ、その言葉を簡単に否定することができませんでした。


そして――。


久世龍臣の下にいる男との戦いで、ハヤテは思い知らされます。


自分は、強くない。


第1話で5人を倒したことで、どこかで勘違いしていた。


本当に喧嘩慣れした相手には、ほとんど何もできなかった。


怖かった。


逃げたかった。


それでも、ミキを逃がすために立ち続けた。


そんなハヤテを助けた黒川蓮司が、今回ある提案を持ちかけます。


「お前、強くなりたい?」


しかしハヤテが求めているのは、誰かを倒すための力ではありません。


第12話「強くなりたい理由」


よろしくお願いします。

翌朝。


俺は、鏡の前に立つ。


「…………」


ひどい。


改めて見ると、本当にひどい。


右頬は腫れ、口元は切れてる。


腕に青あざ。


腹にもあるがもっとひどい。


「学校休むか……」


本気で考えた。


でも、休んだら。


絶対に、ミナミが家まで来る。


それはそれで面倒だ。


「行くしかねえか」


制服を着る。


シャツが、あざに擦れる。


「いってぇ……」


昨日。


久世龍臣の下にいる男。


名前すら知らない、そいつ一人に。


俺は、ほとんど何もできなかった。


逃げた。


殴られた。


倒れた。


立ったら、また殴られた。


そして...黒川蓮司に助けられた。


「…………」


情けない。


でも、一つだけ。


昨日までと違う。


俺は自分が弱いことを、ちゃんと知った。



教室の扉を開ける。


「おは――」


静か。


またか、この感じ。


「…………」


全員が、俺を見ている。


「何?」


ソウタが、口を開けたまま俺を見る。


「天野」


「うん」


「お前」


「うん」


「昨日誰と戦争した?」


「戦争してない」


「顔!」


「見れば分かるだろ」


「分からねえから聞いてんだよ!」


ソウタが、椅子から立つ。


「また絡まれた?」


「まあ」


「何人?」


「一人」


「一人!?」


声でけえ。


周囲がざわつく。


「一人でその顔?」


「悪かったな」


「いや」


ソウタが、少し真顔になる。


「そいつ、そんな強かったの?」


「…………」


「ああ」


素直に答えた。


「めちゃくちゃ」


「…………」


ソウタの顔から、笑いが消えた。


「天野」


「何?」


「もう」


少し間。


「やめとけよ」


「…………」


「マジで」


俺は、答えなかった。


そのとき。


「ハヤテ」


後ろから俺を呼ぶ声。


「…………」


...来たか。


ゆっくり振り返る。


ミナミだ。


「おはよう」


「…………」


怒ってる。


いや。


違う。


泣きそうな顔だ。


「どうしたの」


俺が聞く。


「どうしたのじゃない!」


教室中に響いた。


「昨日!」


「…………」


「何があったの!?」


「ちょっと」


「ちょっとでそんな顔になる!?」


「ミナミ」


「約束したよね!?」


ミナミと約束したことを思い出す。


『次からちゃんと言って』


『絶対?』


『絶対』


「…………」


忘れてはいない。


「ごめん」


「またそれ」


「…………」


「ハヤテ」


ミナミが、俺の制服を掴む。


「何回謝ればいいと思ってるの?」


胸が痛い。


殴られたところじゃない。


「…………」


「昨日」


ミナミの声が、震える。


「ミキから聞いた」


俺の目が、ミキへ向く。


ミキは少し離れた場所から、申し訳なさそうに俺を見ていた。


「佐藤」


「ごめん」


ミキが言う。


「でも」


「…………」


「昨日のことは、藤田さんにも伝えた方がいいと思った」


怒れない。


ミキは正しい。


「三人に囲まれて、そのあと一人と喧嘩して」


ミナミが口を開く。


「うん」


「殴られて」


「うん」


「黒川って人に助けられた?」


「……そう」


「何で」


ミナミの目に、涙が滲んでいく。


「何でそんな普通に言えるの?」


「…………」


俺は何も言えない。


「怖くないの?」


「怖いよ」


即答。


ミナミが、少し驚く。


「怖い」


俺は言う。


「昨日も、普通に逃げた」


「…………」


「めちゃくちゃ怖かった」


「じゃあ」


ミナミが言う。


「もうそんな人たちと、関わらないで」


「…………」


「逃げてよ」


「…………」


「お願いだから」


その言葉。


困った。


だって、俺も逃げたい。


本当に。


……分かった。


そう言いそうになった。


でも、止まる。


簡単に約束して、また破る。


それが一番ダメだ。


「ミナミ」


「何?」


「約束はできない」


「…………」


ミナミは、悲しい表情をする。


「何で」


「昨日分かった」


俺は、自分の拳を見る。


「俺、全然強くない」


「知ってる!」


「おい」


「昔から運動音痴だし!」


「身体の持ち主に失礼だろ」


「今それどうでもいい!」


ミナミは、泣きながら怒ってる。


「でも」


俺は続ける。


「だからこそ」


「…………」


「もしまた」


昨日を思い出す。


「誰かが巻き込まれたとき」


「…………」


「俺が何もできない方が怖い」


ミナミは黙る。


「俺が強くなれば」


「…………」


「少なくとも、誰かを逃がす時間くらいは作れる」


「何それ」


ミナミが言う。


「自分が殴られる前提じゃん」


「…………」


確かに。


「バカ」


「否定できない」


「本当にバカ」


「うん」


ミナミが俺の胸を、軽く叩いた。


「痛っ!」


「ご、ごめん!」


「そこ昨日殴られた」


「早く言ってよ!」


「殴る前に聞く人いる?」


ミナミが泣きながら、少しだけ笑った。


俺も笑う。


「でも」


ミナミは真顔になる。


「一人でやらないで」


「…………」


「それくらい」


「うん」


「約束して」


今度は俺も、ちゃんと考えた。


「分かった」


そう答えた。


「一人ではやらない」


「絶対?」


「絶対」


ミナミが、ゆっくりと頷いた。



昼休み。


俺は、ユキナに保健室へ連行された。


「ちょっと待て」


「ダメ」


「俺、昼飯まだ」


「後で」


「腹減ってる」


「傷の方が大事」


「…………」


ユキナって、こんな強引な子だった?


保健室に着くが、先生不在。


ユキナが救急箱を出す。


「座って」


「はい」


逆らえない。


俺は椅子に座る。


ユキナが、俺の頬を見る。


「…………」


悲しそうな顔をしている。


「そんな顔すんなよ」


「どんな顔?」


「いや」


「消毒するね。ちょっとしみるよ」


「大丈夫」


「嘘」


「え?」


「天野君」


ユキナが言う。


「痛いとき、少しだけ右目が細くなる」


「…………」


知らなかった。


俺より、この身体の癖を知ってる。


「昔から?」


「うん」


「…………」


本物のハヤテの事を思い、胸が少し痛む。


「天野君」


「何?」


「昔は」


ユキナが、絆創膏を貼りながら言う。


「怪我なんて、ほとんどしなかった」


「そうなんだ」


「運動しないから」


「酷い」


ユキナが、少し笑う。


「でも」


「うん」


「今は」


笑顔が消える。


「怪我ばっかり」


「…………」


「怖い」


その一言。


俺は、ユキナを見る。


「何が?」


「天野君が」


「…………」


「どこかに行っちゃいそうで」


ドクン。


「…………」


言葉が出ない。


本当のハヤテは。


もう...どこかに。


行ってしまっているのかもしれない。


俺が、ここにいるから。


少し間をおいて、俺が言う。


「鬼頭」


「何?」


「もし、俺が」


「…………」


「前の俺に戻ったら」


ユキナが、目を見開く。


「嬉しい?」


「…………」


長い沈黙。


「分からない」


意外だった。


「前の天野君が好きだった」


「…………」


「でも」


ユキナは、俺を見る。


「今の天野君も」


少しだけ、頬が赤くなる。


「大事だから」


「…………」


俺は何も、言えなくなった。



放課後。


俺が校門を出たところで、ミキに呼び止められる。


「天野君」


「おう」


「今日」


「分かってる」


昨日の続き。


本当のハヤテ。


橘タクミ。


臓器移植の事。


調べることは、山ほどある。


「図書館に行く?」


「行こう」


2人で歩き出した、そのとき。


1台のバイクが、こちらに向かってくる。


「…………」


見覚えがある。


俺の前で、止まる。


ライダーがヘルメットを外す。


黒川蓮司だ。


「よう」


「……どうも」


少し緊張する。


蓮司が、俺の顔を見る。


「昨日より酷えな」


「誰かさんがもっと早く来てくれれば」


「それが助けてもらった奴の態度?」


「ありがとうございます」


「軽いな」


蓮司が、煙草を取り出す。


「学校前ですよ」


俺が言う。


「お前、先生か?」


「中身は社会人経験ありなんで」


「...は?」


「何でもないです」


危ねえ。


「何の用です?」


蓮司が、吸い殻を携帯灰皿にしまう。


「ちょっと来い」


「嫌です」


「即答?」


「最近、その誘いろくなことないんで」


「喧嘩じゃねえよ」


「誘拐?」


「何でそうなる」


蓮司が、少し笑う。


「話がある」


「ここでお願いします」


「場所変える」


「佐藤も一緒なら」


「構わない」


蓮司が、ミキを見る。


「彼女?」


「「違います」」


二人同時に言う。


蓮司が笑う。


「お前、女多いな」


「やめてください」


ミナミに聞かれたら、また怒られる。



三人で近くの公園に来ている。


ベンチには、ミキ、俺、蓮司で腰掛けている。


シュールだ。


「で?」


俺が聞く。


「何です?」


蓮司が、俺を見る。


「お前」


「はい」


「強くなりたい?」


「…………」


...予想してなかった。


「何故ですか?」


「昨日」


蓮司が言う。


「お前見て思った」


「弱すぎ?」


「うん」


「即答やめて」


ミキが、少し笑った。


「でも」


蓮司は続ける。


「面白い」


「何が?」


「普通」


「…………」


「勝てねえ相手に」


蓮司が俺を見る。


「何回も立たねえ」


「…………」


「まして」


「…………」


「女逃がすために」


ミキが、少し視線を落とす。


「殴られてる奴なんか、馬鹿」


「それは知ってます」


「だから」


「?」


「教えてやろうか」


「何をですか?」


蓮司が、少し笑う。


「喧嘩」


「…………」


俺は固まる。


「いや」


「?」


「やめときます」


「何で?」


「喧嘩したいわけじゃない」


「…………」


蓮司は、少し意外そうな顔をする。


「でも俺は、喧嘩に勝ちたいんじゃなくて」


昨日を思い出す。


ミキ。


ミナミ。


ユキナ。


そしてあの時のソウタを...。


「誰かを守れるくらい」


「…………」


「強くなりたい」


蓮司は、黙って聞いている。


「それに」


胸に手を当てる。


「この身体」


「?」


「借り物みたいなもんなんで」


ミキが、俺を見る。


蓮司は、意味が分からない顔をしている。


「壊したくない」


「だったら」


蓮司が言う。


「なおさら」


「?」


「覚えた方がいい」


「何を?」


「殴り方じゃねえ」


蓮司が、立ち上がる。


「殴られない方法」


「…………」


「逃げ方」


「…………」


「相手の人数見ること」


「…………」


「武器持ってる奴を見分けること」


「…………」


「勝てない相手から、ちゃんと逃げること」


俺は、蓮司を見る。


「それ」


「?」


「喧嘩じゃないですよね」


「そう」


蓮司は笑う。


「生き残り方」


「…………」


その言葉が妙に、胸に残った。


生き残る。


一回、死んだ俺。


そして。


死にかけて、生き残った『天野ハヤテ』


「教えてください」


俺は言った。


「わかった、いいだろう」


蓮司がニヤリとする。


「ただ」


俺は言う。


「条件」


「何?」


「俺を、暴走族に入れようとか」


「…………」


「そういうの無しです」


蓮司が、大笑いする。


「誰がお前入れるって言った?」


「いや」


「つかお前」


「?」


「バイク乗れんの?」


「免許ないです」


「じゃ無理」


そこ?


「あと」


蓮司が言う。


「何ですか?」


「俺が教える理由はもう一つある」


「…………」


蓮司の表情が少し真剣になる。


「龍臣。あいつは多分、お前から離れねえ」


「…………」


「なら」


少し間。


「最低限、死なねえ程度には」


蓮司の笑顔が消える。


「強くなれ」


背筋が冷える。


「そんなに」


俺は聞く。


「龍臣って人はヤバいんですか」


蓮司は少し間を置いて、言う。


「あいつは、喧嘩が好きなんじゃねえ」


「…………」


「人が、壊れていくのを見るのが好きなんだよ」


風が吹く。


3人共静かになる。


「…………」


俺は、何も言えない。


「だから」


蓮司は、俺の肩を軽く叩く。


「正義感だけで、突っ込むのやめろ」


「…………」


「マジで死ぬぞ」


その言葉、軽くない。


俺は理解した上で、頷いた。



翌朝。


午前6時。


「…………」


眠い。


死ぬ。


岐阜市内の河川敷。


俺はジャージ姿で、目の前には蓮司。


「おはよう」


「……おはようございます」


「遅い」


「5分前です」


「俺は10分前に来た」


「社会人みたいなこと言いますね」


「お前高校生だろ」


「…………」


ややこしい。


「で」


俺は聞く。


「今日は何するんです?」


蓮司は川沿いを指差す。


「走れ」


「…………」


「え?」


「走れ」


「喧嘩教えるんじゃ」


「その体力で?」


「…………」


「昨日」


「はい」


「3分くらいで息上がってただろ」


「…………」


見てたの?


「まず」


蓮司は言う。


「体作れ」


「…………」


「足」


「…………」


「体幹」


「…………」


「スタミナ」


「…………」


「話はそれから」


俺は河川敷を見る。


長い。


「どこまで?」


蓮司は遠くを指差す。


「あの橋」


「…………」


遠くない?


「あそこですか?」


「往復」


「...マジですか?」


「行け」


「いや...」


「行け」


「……はい」


渋々走りだす。


最初は軽い。


1分。


「余裕じゃん」


3分。


「…………」


5分。


「はぁ……」


8分。


「はぁ……はぁ……」


遠い。


橋はまだ、はるか遠い。


「何だこれ……」


後ろに蓮司。


バイクでゆっくり、ついてくる。


「遅えぞ!」


...うるさいなぁ。


「女守りたいんだろ!」


「…………はい」


その言葉。


腹立つ。


でも、走る。


「くそ……!」


足が重い。


息が苦しい。


それでも。


昨日、思った。


強くなりたい。


いや...違う。


誰かを守れるくらい、強くなりたい。


ミキ、ミナミ、ユキナ、ソウタ、カレン。


そして。


まだ会えていない、メグミ。


「…………!」


俺は歯を食いしばる。


喧嘩の強い男になりたいわけじゃない。


誰かを殴りたいわけでもない。


勝ちたいわけでもない。


ただ。


もう。


誰かを守れない自分に、なりたくなかった。



その頃。


少し離れた場所。


一台の黒い車の車内に男2人。


助手席にいる男が、双眼鏡を覗いている。


「見つけた。...2人でいる」


「一緒にいるのは誰だ?」


「あれは...黒川蓮司だな」


助手席の男が携帯を取り出して、誰かに電話をかける。


『...俺だ。なんだ?』


「久世さん、黒川は天野鍛えてます」


少しの沈黙。


そして、電話の向こうから笑い声。


『へえ』


「どうします?」


『何もしなくていい』


「いいんすか?」


『あぁ』


久世は楽しそうに言う。


『奴に育ててもらおう』


「…………」


『弱いまま壊しても、面白くないじゃん』


「...わかりました」


電話が切れる。


男たちは、顔を見合わせる。



俺はやっとの思いで橋に到着した。


膝に手をつき、前屈みになって肩で息をする。


「はぁ……はぁ……」


死ぬ。


心臓が割れそうだ。


「往復」


蓮司が後ろから言う。


「…………」


「聞こえてる?」


「...鬼」


「行け」


「ちょっと休憩」


「10秒な」


「短い!」


「9」


「待って」


「8」


「話聞け!」


「7」


「…………」


俺は立ちあがる。


「...分かったよ!」


俺は走り出す。


蓮司は少し笑う。


俺はらまだ知らない。


この朝から始まった、小さな訓練が。


俺の身体だけじゃなく。


心まで少しずつ、変えていくことを。


そして、遠くから。


その成長を、楽しみに待っている男がいることを。


久世龍臣。


俺にとって、本当の意味での。


最初の、


「恐怖」になる男が。

第12話を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


今回から、ハヤテの「強くなるための物語」が本格的に始まりました。


まずハヤテを待っていたのは、傷だらけになった彼を心配する人たち。


ミナミ。


ユキナ。


ミキ。


それぞれが違った形で、変わっていくハヤテを見ています。


特にミナミとの約束。


『一人ではやらない』


これまでの橘タクミは、困っている人を見れば後先を考えず飛び出してしまう人間でした。


それは彼の長所であると同時に、危うさでもあります。


そしてユキナが言った、


『天野君が、どこかに行っちゃいそうで』


この言葉も、今後の物語にとって大切な意味を持っています。


昔のハヤテを好きだったユキナ。


しかし彼女は今回、


『前の天野君が好きだった』


それだけではなく、


『今の天野君も大事だから』


と口にしました。


では、今の「天野ハヤテ」とは一体誰なのでしょうか。


その答えは、まだ誰にも分かりません。


そして黒川蓮司からの提案。


『強くなりたい?』


ハヤテの答えは、喧嘩に勝ちたい、ではありませんでした。


『守れるくらい、強くなりたい』


そんなハヤテに蓮司が教えるのは、殴り合いに勝つ方法だけではありません。


殴られないこと。


逃げること。


相手を見ること。


危険を察知すること。


そして――生き残ること。


一度死んだ橘タクミ。


一度死にかけて生き残った天野ハヤテ。


そんな二人が一つになった今だからこそ、「生き残る」という言葉には大きな意味があります。


とはいえ――。


まず始まったのは、早朝の河川敷ランニングでした。


果たして運動音痴だった天野ハヤテの身体は、どこまで変わることができるのでしょうか。


そして遠くから、その成長を見ている男。


久世龍臣。


『弱いまま壊しても、面白くないじゃん』


ハヤテが強くなることを、久世は止めようとはしません。


むしろ――待っています。


次回、第13話。


蓮司による本格的な訓練が始まります。


そこでハヤテが最初に教えられるのは、意外にも「戦い方」ではなく――


「逃げ方」。


次話も読んでいただけたら嬉しいです。

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