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楽しい会話とヒラヒラのミニスカート


 見晴らしいいい丘で、短いスカートをヒラヒラさせているアヤノは、展望台の縁をバランスを取って歩きながら、風でスカートがなびくことも気にせず、楽しそうに笑っている。


 俺は結局、俺自身のことしか考えられない、そんな人間なのだ。


 結局は夢を諦め、その夢すら忘れてしまったが、今度はアヤノの夢を一緒に見よう。

 アイドルになる、という夢か……。


 しかし、俺はそんなにアイドル業界に詳しいわけでもないし……。

 どうやってアヤノをサポートしていくかな。

 とりあえず、今日の夜は検索・検索だな。


 公園は丘の上の部分と下の部分に分かれていて、長くクネクネした階段で結ばれている。

 その階段をゆっくりと下りながら、アヤノは俺に話しかけてくる。


「ねえ……、ゲンタは何でそんなに話ができるの?」


《サイシンノ、ジンコウチノウ、ダカラ、デス》


「最新って言ったって、癒し系動画をオススメしてくる? ふつう」


《オチコンデルヒト、ニハ、コノドウガ、トイウ、パターンガアリマス》


「ふーん、まんまとパターンにハマったか、アタシ……ふふっ」


《デモ、サッキノドウガハ、ワタシノ、トッテオキ、デシタヨ》


「あらっ、優しいのね、ゲンタは……」


 アヤノは展望台から下に伸びる階段をピョンピョンと飛びながら、俺に話しかけてくる。

 飛ぶ度にスカートがめくれ、きっとパンツが見えている。


 俺はアヤノのスカートがめくれているかもしれない、という状況にドキドキしながら、それでも最新の人工知能を演じる。


「やっぱり不思議ね……、アナタは人間っぽいわ……、パパの会社もやるわね……」


《アリガトウゴザイマス》


 あゝ、パパには俺のことをそんなに詳しく話さないでほしい。

 完全に人間の受け答えでしょ、これ。

 いくら最新の人工知能でも、こんなのは無理だよ……。


 ってか、パパが疑問を抱いて会社に持って行って分解とかされたら……。

 麻酔とかしないからな……、痛いのかな?

 痛いの、嫌だなぁ〜。


 結局、自分のことばかり考える、俺……。

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