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君がいてくれたから、僕がいる。  作者: Matcha
【第1章】第1フェーズ 「変わり始めた僕の人生」
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#5「感情の再会」

 ——まだ、藍都は私のことを微か(かすか)に憶えている。

 なら。


 翌日……。私は朝食を済ませた後、藍都を呼び出した。


「……どうしたんだ?何か用か?」

 藍都は不思議そうな顔をして言う。


 これを聞いてしまったら……思い出してしまったら……、君は辛い想いをするかも知れない、でも——。


 ——今、君に伝えなかったら……これから先、私は「ずっと」後悔していく気がする。


 知らないフリという綺麗事でしかない優しさは、余計に藍都を苦しめる……。


 そんな気がした。


 だから、私は覚悟を決めて言う。


「……実は、私——」


 ——君の小学2年生の時からの、幼馴染なんだ。


「なっ……!?何を言ってるんだ……!?僕に幼馴染なんて……!」


「小学4年生の時、君に助けてもらったんだよ。」


「……!?」


「……神楽銀くんのこと覚えてる?数的不利だったのに、1人で神楽銀くん達全員を倒しちゃってさ、本当にカッコよかった」


「……。」


 私の話に藍都は沈黙している。


「……きゅ、急にこんな話しちゃってごめんね……?君は覚えてないのにさ……。」


「……覚えてない。でも、」


「え……、なんで……「泣いてる」の……?」


「何故か、「忘れてはいけなかった」、そんな記憶な気がして……涙が止まらないんだ……。」


 そう、藍都の目からは、悲しみの涙が零れていた。


「……うん……そうだよね……。一番辛いのは君だもん……。」


「……すまん、ちょっとだけ1人にさせてくれないか。」


「いいよ。」


「15分くらいで戻ってくる。」


 それから15分ほど経ち、藍都が戻ってくると私は、こう言う。


「ねぇ、あのさ。」


「……?何だ?」


「私と一緒に……、私たちの心を壊し、私たちを引き離した奴らに……「復讐」しない……?」


「……奇遇だな、椛山。僕もそう思ってたところだ。」


「良かった……。じゃあ……、復讐のための作戦でも考えよっか。君の両親のこと、詳しく聞かせて。」


「ああ。」


 これが、君と本当に心から「再会」出来た瞬間。


 私はそんな風に感じた。

【フェーズ2へ続く】

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