15話
僕阿多谷と坂井は校長に呼ばれて、校長室に招かれていた。
「校長。これからどうするんですか?」
「結論から言おう坂井君と阿多谷君。君達は合格だ」
「何の合否ですか? はっきり言って下さい」
「そう、焦らなくても良いだろう。いじめ撲滅委員会で君たちは示してくれたではないか。阿多谷君は、あのアウェーな状況をものともせずに、自身の理念を展開した。まぁ、阿多谷君にとっては、あれは茶番か。仕込みだろ?坂井君のアレ。おどおどしてまともに演説が出来ていない。聴衆の苛立ちを上手く煽ったね。不自然さが無いのは、いじめられた経験の賜物だね。あえて、憎まれ口を叩かれると例え用意があっても、いざ実行に移すのは抵抗がある。しかし君達は、実行した。他の者達にどう思われても、構わないという【覚悟】を示してくれた。故に合格だ。私の出来る限りの協力をしよう」
正直、驚いていた。
僕阿多谷の行動の意図だけでなく、坂井の役割を理解していた。
だからこそ、こんな簡単に協力を認めるのかと。
校長にとっては、僕達は、邪魔な存在なはず。
なのに、登校を認めた。そこを考えると、尚、頭を抱える。
登校を認めた意図を考えても、きりがない。
考え事もそこそこに、本題を話す。
「協力を認めた矢先ですが、頼まれて欲しい事があります」
「何だい?」
「戸井君の動向・情報を逐一教えて貰いたいです。戸井君がいじめ撲滅委員会任命された。これによって、向井間君が戸井君を利用するという前提で話をします。戸井君の演説内での、行動からより一層いじめへの恨みを感じました。向井間はそれを煽動して、いじめのシンボル。つまり僕を虐げる対象にするでしょう。僕がいじめ撲滅委員会の補佐役に任命された事によって、委員長の戸井君へ接触しやすくなりました。妙な動きをしたら報告をお願いします」
「例えばどんな事だい?」
「■■■■■■教えて下さい」
「ふふ。わかったよ」




