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14話

 「説明してくれますよね?」


俺、向井間と校長で観覧車に乗っていた。

これで2回目だ。いじめ撲滅委員会の補佐役に俺と阿多谷

を加えた事への説明を要求している。


「邪魔をしたかな?」


「協力したつもりはありません。阿多谷君を補佐役に任命した事について説明して下さい」


「君が任命された事については、不服じゃないのかな?」


「そこは想定内です。阿多谷君は僕をいじめた人です。何か意図が無いと納得いきませんよ」


「悪魔で知らんぷりか。まぁいいよ。あの行いで君の邪魔をしたつもりは無い。寧ろ良い方向に持っていっている」


「何ですかそれ?」


「邪魔をするつもりはないけど。私にも、この学校が破綻する所を見届けたいという思いがある。君が正体を表さない事で、それがなぁなぁにされていると感じる。だから君がずっとそんな振る舞いなら、これ以上説明する義理は無いね」


 潮時か。


「わかりました。茶番はもう終わりにしましょう」


「おっ。真相を打ち明けてくれるのかな?」


「はい。流石に疲れました。それに、貴方は狂っていますが、信用出来る事がわかりました」


「もっと早くに、心を開いて欲しかったよ」


「こっちにも色々とあるんですよ。特に人を品定める時は、特に注意しないといけない。話を戻します。言った通り俺は、いじめをされた振りをしていました。まぁ正確には、いじめをするように、(そそのか)したです。それを今回は、戸井を対象とします」


「へぇー。けど、上手く行くかな? 彼いじめを物凄く拒絶しているよ?」


「わからない振りは止めて下さい。戸井がいじめられていた過去を知っていますよね? だから阿多谷を補佐役にして、いじめを許さないという感情を煽った。そもそも、阿多谷をこの学校に迎い入れた時点で、不可解だった。最初からこうするためだったんですね。戸井を暴走させて、いじめへと発展させるための」


「そこ迄わかっているなら、わざわざ説明を要求する迄も無いよね」


「出来れば、校長自身の言葉で確かめたかった。人の関係を増やすリスクは極力避けたかったので。もう意味の無い事ですが」


「それじゃあ、計画の事について話して貰って良いかな?」


「大元に関しては、さっきも言った通り、阿多谷を出汁にして、戸井がいじめをする構図にします。戸井と積極的に接触していきます。阿多谷の補佐役に関して自分も反対であったと同調します。そこから阿多谷をいじめの対象にしていきます」


「なるほど。わかったよ。けど、どうして話すようになったのかな? 私を信用しているのは、嬉しいことだが、どうも引っ掛かる。他に無いのかな?」


「そうですね」


 そこからは、悪趣味な笑みが溢れていたことだろう。


「自分の憂さ晴らしを本気でやらないとなと、思っただけです」


「良い表情だ」


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