メンバーの役職
ぜんそくが、酷くなり投稿が遅れました。まだ、治って無いので投稿が途絶えるかもです。
( ´;゜;∀;゜;)
精霊樹のダンジョン、世界でも珍しい1階のみで広いフィールドのダンジョン。まぁ、攻略範囲はいまだに10分の1である。何故なら、急に魔物が強くなる範囲があり苦戦の果てに撤退。ほとんどの、冒険者が死んだり重傷で帰ってきたらしい。
ちなみに、約9割が死んだりして帰らなかった。
残りの1割は、奇跡的に帰れたが重傷だったり精神的に壊れた人達ばかりだった。帰れても、ただではすまない。それ故に、冒険者に恐れられる。
そして、国々からもついに恐れられ、三大難関ダンジョンに指定されるのだった。それでも、3つの中で難易度は1番低いのだから他のダンジョンはかなり恐ろしいのかもしれない。
ちなみに、このダンジョンなのだけど、精霊王が産まれた時に王を守る為に作られた。
だから、ダンジョンの中には精霊樹がある。
「さて、まずは急に魔物が強くなるシャドーテリトリーを目指そうか。ここら辺は、弱り魔物ばかりだから敵意と威圧で散らそう。弱いけど、魔物の世界は弱肉強食………。こちらが、隙を見せない限り襲っては来ないはず。でも、念のためいつでも戦闘に入れるようにね。それと、ダンジョンに想定外なんてつきものだから。団長は、ダンジョンは?」
ユラは、暢気に落ち着いた様子で言う。
「せやな、初めてやな。」
「ふむ………、団長はシーフだったよね。そして、パゴンがアサシンだから。パゴン、団長のフォローを頼んでも良いかな?確か、パゴンも罠解除のスキルを持っているよね?僕も、持っているけど回復に入りたい。何せ、唯一の回復持ちだから。クルトは、回復系統の魔法は吸血鬼だから苦手だし。」
ユラは、考えながら指示を出していく。パゴンは、納得したように頷いてから言う。
「偵察は、今回はしないのか?」
「なるべく、単体行動は避けたいかな。だから、偵察は無しにするよ。もし、1人で行って強い魔物と遭遇すれば君でも死ぬだろうし。ここは、精霊樹のダンジョン。普通のダンジョンと、同じことは出来ないししたくないね。」
ユラは、真剣な表情でパゴンを見て言う。すると、パゴンは思い出したという表情である。
ユラは、少しだけ笑ってから言う。
「パゴン、君に重傷なんてさせたら僕が、ユリスさんにボコボコにされちゃうんだよ。」
すると、他のメンバーが笑う。パゴンは、少しだけキョトンとしてから満面の笑みで笑った。
「確かに、責任重大だな。」
「さて、団長とパゴンが前でオズとゲテルと冬馬が真ん中で後ろが僕とクルトかな。」
すると、団長がてをあげて質問する。
「わて、皆のポジションを知らんのだけど。」
すると、オズが暢気に頷いてから言う。
「なら、団長達の世界のゲー↑ム↓だったか?そのジョブで例えてくれ。ユラなら、出来るだろ?」
「ゲームね?まぁ、わかったよ。オズは、ゲームでは盗剣士じゃないかな。」
「すまん、わての知らん職業や。」
「うん、少し特殊だし余り見ないジョブだから。僕も、アニメで見た事があるくらいだし。」
オズは、キョトンとしている。
「僕も知らなかったけど、敵の長所を削り短所を致命的にする職業とか説明してたよ。オズは、悪魔だし魔力のコントロールが上手い。デバフ魔法が、剣には刻まれてるのだろうけど。それを、様々な魔法で強化して方向性を変えて利用している。僕なら、短期決戦しないと人間の姿なら負けるかもね。」
団長は、目を輝かせる。オズは、褒められているのが分かったのか嬉しそうに笑う。
「クルトは、拳闘士でもあるけど基本はアークウィザードだよね。カリオスが、直々に指導して訓練を積んだ魔術師系の上位職業。それで、殴り合いも出来るんだし。見事に、魔術師系の短所を埋めて、なおかつ吸血鬼の凄まじい生命力をもつんだよ?もう、かなりの長期戦じゃないと詰むよ。」
ユラは、苦笑して説明すればクルトは顔を赤くしている。だがしかし、ユラは心の中で思う。
それに、知性を持ち合わせていたら、カリオスと同じ魔導師になれてたかもね。まぁ、それがクルトの唯一の短所なのだけど。まぁ、戦闘馬鹿だし。
「パゴンは、暗殺者でありシーフでもある。罠解除は勿論、罠設置や罠利用なんかも得意だよ。それに、極めているから居るだけでドロップが多くなる。シーフを極めると掠め取りのスキルが常時発動できるから、魔物から多くのドロップを掠め取ることができる。戦闘も、早さならメンバーで一番じゃないかな。何より、器用だし。」
パゴンは、照れるようにわらう。
「冬馬は、やっぱり守護騎士。」
すると、団長は驚いている。それは、そうであろう冬馬は盾を持っていないからだ。それに、ゴツい鎧も着ていないし。しかし、守護騎士にも種類がある。そして団長が、知ってるのは防具で身を守るアイテム依存型。けど冬馬は、守りの武術で身を守る技術防御型と呼ばれるタイプだ。
アイテム依存型は、行動の範囲が狭く動きにくい。その代わり、僅かなミスでも鎧や盾で守れる。
技術防御型は、行動範囲が広く動きやすい。その代わり、僅かなミスは命取りになる。しかし、冬馬は極めているので簡単にはミスはしない。
「冬馬は、技術で防御を上げるタイプだよ。本人いわく、その方がより魔物を狩れるそうだよ。まぁ、僕も技術防御型だし動きにくいのは嫌なのは、凄く良く分かるんだけどさ。剣術には、攻撃と防御の構えが有るでしょ?それが、枝分かれした技術を利用した、防御型の騎士だと理解しとけば充分だよ。」
すると、冬馬も同意するように笑う。団長は、納得したように頷いている。さて、次はゲテルだね。
「衛兵だけど、ここでは剣士だね。けど、腕前は隠しているけど剣豪に迫る実力だよ。本人は、家を継ぐために秘密にしているけど。王家に、隠し事なんて出来ず才能がばれて衛兵になったらしい。」
すると、ゲテルは驚いてからユラを見る。
「お前には、前からバレて口止めしてたのに。どこから、バレたのやら……。いまだに、分からん。」
「あー……、君の親が子供自慢で話してた。」
ユラは、困ったように苦笑してゲテルは『マジかよっは!?』と叫んで落ち込んでいた。
「そして、団長はシーフだね。マッピングとか、低質とか危険だけど。まぁ、ダンジョンが初めてならパゴンが先輩だから。だから、聞いてみれば?」
「おう、おらに任せろ!」
そして、全員の視線がユラに向かう。
「僕は、オールラウンダーだから。でも、今回はセージとして回復専門で行こうかな。何せ、火力は有り余るほどだし。医師だから、回復専門職であるセージは都合が良いって理由。後は、支援だけ。」
「オールラウンダー?」
オズは、思わず首を傾げる。
「ある程度、多くの技術と実力を持っている器用貧乏だって事だよ。何?何か、言いたげだね。」
ユラは、周りを見てキョトンとしている。
「ユラが、ある程度の技術・実力しか持ってないとかふざけた事を言うからさ。」
「冗談でも、とてもではないが笑えない。」
クルトとオズが、深いため息を吐き出して言う。
「「ユラが、戯れ言を言ってる。」」
ゲテルとパゴンは、呆れたように同じ事を言う。
「まぁ、良く知らないけど嘘は駄目だぞ?」
「ユラは、本能的に強者やと思うんやけど。」
ちなみに、本人と言えば………。
「何、言ってるの?本職が、強いに決まっているじゃない。僕の本職は、賢者だよ。しかも、キズや病気を癒す治癒の賢者の1人森の賢者だし。だから、攻撃より回復の方が得意なんだよ。」
「本人は、そう言ってるけど。ユラは、俺達の中で一番強いと思う。何せ、いまだに俺とクルトは勝てた試しが無いからな。例えるなら、壊れない不動の壁だな。しかも、絶望的に硬く歯が立たない。」
それを聞いて、クルトは落ち込んで他の4人は『うわぁー…………。』とばかりに青ざめている。
「まぁ、逆に言えば俺達がピンチでも、安心が出来るって意味ではユラが乗ってくれて良かった。」
「さて、並んで行こうぜ!」
冬馬は、言えば頷いて歩き出した。




