聖女の呪い
うん、詰みました。すみません!どうやっても、無双展開しか思いつかないので書き直します。取り敢えず、イリニの話を書いておきます。
(´・д・`)
この街に来たとき、盗賊に襲われていた公爵令嬢を助け気に入られた。何と彼女は、聖女に選ばれていてなおかつ光属性の魔法に秀でていた。
「ねぇ、私は貴方が好きになったの。」
「えっと、申し訳ありません。僕には、目的があるので無理です。それに、身分差が有りすぎます。」
僕は、余り彼女を好きにはなれなかった。
「あら、聖女の言葉は神の言葉よ?私が、神託だって言えば誰もが素直に従うの。だから、大丈夫。」
また、これである。彼女は、お家の権力と聖女の称号を振りかざし好き放題。僕は、不愉快でしかなかった。止めても、あの言葉を言って嗤うのだ。
僕は、被害になる人々を見てこっそり助けてた。
「あら、そんな無価値な存在より、私の相手をしてくださる?私、ケーキが食べたいの。」
次の日、助けたあの人は無惨な姿で現れた。
僕は、怖くて思わず震えてしまった。服はボロボロで、顔は火傷で醜くなっており身体中が切り傷だらけ。そして、生かさず殺さずのギリギリのラインで立っていた。そして、憎しみの眼差しだった。
怖い、怖いよ………。誰か、僕を助けて………。
僕は、耐えられなくなり深夜に抜け出した。あの人達は、彼女の護衛に拷問を受けた。抜け出す際、そう話す護衛の会話を聞いてしまった。
どうやら、嫉妬して拷問を繰り返したらしい。
きっと………きっと、僕のせいだ。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい………もう、許して………。
シアンは、魘されてるイリニを見てため息を吐き出す。どうやら、イリニには呪いがかけられている。しかも、ユラが居ないタイミングを見計らうように倒れた。高熱で、いきなり倒れて苦しみだした。
薬で、痛みは誤魔化しているが………。
「身体が、薬になれるのが先か、カリオスが戻るのが先かだな。そして、ユラには秘密には出来ないかな。さすがに、ユラにはどう隠しても無理だ。」
シアンは、ため息を吐き出してからドアを見る。
「ごめん、待たせたね。」
カリオスは、真剣な表情で言うとイリニを見る。そして、顔を険しくさせると少し考える。
「カリオスも、やはり聖女のかけた呪いは難しいのか?俺も、やれる事をしてみたけど駄目だった。」
「うん、無理矢理なら壊せそうだけど……。そうなると、彼の精神も崩壊してしまう可能性がある。」
シアンの言葉に、カリオスは顔をしかめて苦々しく告げる。周りの医療班は、その言葉に動揺を隠せないようだった。イリニは、薬が切れて苦し気に呻き声を漏らす。シアンは、イリニに無理矢理に薬を飲ませた。イリニは、薬が効いたのか動かなくなる。
「あの聖女は、もうとっくに堕ちている。」
「だよね。でも、僕達では権力で叩き潰される。」
カリオスは、気休めに呪いの効果を下げる魔法をかけてやる。すると、呻き声が消える。どうやら、上手くいったようだ。シアンは、ホッとして座る。
すると、ベイルは紅茶を全員に渡して言う。
「これでは、ユラ様がまた無理をしそうです。」
「うーん、呪いだけでもどうにかならないかな?」
ユリスは、ため息を吐き出して呻く。
レオも、沈黙したまま真剣に考えている。すると、ドアが勢いよく開く。そして、ラメルが息を切らしながら走って来る。その視線は、イリニに向けられておりかなり青ざめている。カリオス達は、ラメルを見るがラメルはカリオス達を無視する。
「うわぁ………、これは酷い。でも主神様、それと元竜神様が激怒だし。まぁ、それに………神力でなら、簡単にこの程度の呪いを祓える。さて、不味いのはこの状況を、ユラが直接に見てしまう事だから……。今は、16時かぁ………。うん、大丈夫かな。」
「本当!?」
カリオスは、驚いてラメルに問い返す。
「うん、大丈夫。任せて♪」
そう言うと、神の姿になり神聖古代語で詠唱する。すると、イリニは辛そうでなくなる。
カリオス達は、安心して脱力感を感じる。
「さて、ユラにどう説明しよう。たぶん、激怒するよなぁ………。主神様の命令とはいえ、無断で孫に神の神業を使ったんだし。はぁ………。」
「え?まさか、何か影響があるの?」
カリオスは、青ざめてラメルを見る。ラメルは、無言で頷くと人になり泣きそうな顔である。
「例えば?」
「………寿命が、人より長い。」
すると、その場の全員が青ざめている。
「ユラは、人として生きて欲しいと思ってた。でもね、予想なら彼は人として生きられない。もう、神力が体内に残ってしまうから。つまり、聖人よりの半神になってしまうと思う。と言うか、なる。」
ラメルは、苦々しく一気に言い切った。カリオス達は、ため息を吐き出して思わず呻いてしまう。
「ユラは、置いていかれるの?」
「まさか、それは無いよ。でも、酷い事をした。余計に、ユラをまた苦しませてしまうから。」
「でも、どのみち孫の死は見送るだろ?」
シアンが言えば、ラメルは苦々しい表情で言う。
「あのさ、イリニが人間として死ねばユラとも余り思い出も無いまま死ぬ。けど、長く生きるって事はそれほど関わるって事だよ。ユラは、君達に置いていかれるのに、更に暫くして孫が死ぬんだよ?」
カリオスとシアンは、ラメルが何を言いたいのかを察して思わず悲し気になる。ラメルさえ、ユラを置いていくのだ。そして、ラメルは何人もの人々に置いていかれた存在でもある。だから、余計に分かる……分かってしまうのだ。
「関わりを、持てば持つほど………別れは辛い。」
そう、最後に呟くとラメルは部屋から出ていった。
イリニは、苦しみが無いのに気づいて目を開く。
「よう、体調の方は大丈夫か?」
「え、あっ!すみません、大丈夫です!」
自分が、倒れた事を思い出して慌てて起き上がる。そして、目眩がして頭を押さえて呻く。
「おい、まだ寝てろ………。余り、無茶するな。」
「ですがぁ………。」
「ユラが、戻るまでは安静にしてくれ。」
「…………はい。」
イリニは、紅茶を飲みながらボーッとしていた。カリオスは、無言で書類を見ている。
「あの、本当にすみません………。」
「ん?別に、気にしなくて良いよ。ノアちゃんも、良くこういうのに巻き込まれてたし。そのたび、ユラが助けていたけどね。やっぱり、親子だよね。」
カリオスは、笑みを浮かべて紅茶を飲んだ。すると、シアンは苦笑してから暢気に言う。
「最後は、操られて結婚されそうだったな。でも、ユラが激怒して何とかなったんだ。」
思った、ユラ様は何者なんですか?あっ、いや神様でした。そっか、何とかなるんだ………。
それにしても、忙しいだろうに………。たかが、従業員1人に団長が5人で護衛する必要が有るのかな?まぁ、ユラ様が関係しているんだろうけど。
「あの………、僕はここで安静にしてますから。」
「残念だけど、これは王命だし決定事項だから。」
カリオス様に、笑顔で言われては何も言えない。
「ユラ様が、帰っても無意味だと思いますが。」
「ところがドッコイ、それが無意味じゃないんだよねぇー。ユラは、神々の王様だからね。」
ドアを開けて、入りながら笑顔で近づくラメル。
「かっ、神々の王様ぁ!?」
「そう。地上の神々を、束ね管理する主神様の次……つまり、2番目に偉い神様なんだ。だから、安心して任せとけばユラがちゃんと解決してくれるよ。」
すると、カリオス達は勝ちを確信して笑った。イリニは、いまだに驚いて固まっている。
ラメルは、暢気に笑って椅子に座るのだった。
はっ、早く書かなければ………( ´;゜;∀;゜;)




