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間違えて運に極振りしちゃったけど召喚士なら何とかなりますか? ~召喚で出てくる魔物が異常個体ばかりなんですけど!~  作者: やおよろずの
第四章 六大ギルドになっちゃおう!

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067 ギルドルーム大改造……!①

今回短めです。

黒塔での一件から、三日後。

今日は珍しくみんなが揃っているギルドルームの一階で、私はリンドールさん特製のマナエーテルをちびちびと飲んでいた。

やっぱりちょっと苦いけど、前のやつに比べたら天と地──いや、もうほんとそれ以上の違いがあるよ……。


ここ最近は、これのおかげで私の魔力回復効率は一気に良くなってて、

この前モーリーを召喚して0になったばかりなのに、なんと今の【魔力】は25!


マナエーテルに加えて、【魔力回復量増加Ⅰ】と【帳尻合わせ(バランサー)Ⅰ】の効果まであるから、今の私は一日でだいたい10くらい魔力が回復する。

前なら考えられないような回復速度だよね……。


そんな中、いつものように書類とにらめっこしていたパンさんが顔を上げる。


「そうや、サキはん。今日の昼ごろ客が来るで」

「お客さんですか?」

「せや。黄歯車団(イエロー・ギア)の数人と、ヴィオラはんや」

「えっ、クランクさんたちとヴィオラさんが?」


久しぶりに聞いた名前に、私は思わず声が裏返る。

ヴィオラさん率いる紫羽の庭(パープル・フェザー)と、クランクさんたち黄歯車団(イエロー・ギア)といえば、ちょっと前のギルドバトルで戦った相手側のギルドだよね。


彼らとは、戦いが終わった後にギルド集会所で少し話したきり。

あのときは何だかお互い和やかに話せたけど、冷静に考えればギルドポイントを半分奪ったわけだから、

何だか改めて会って話すのは気まずいかも……。


というかそもそも、何の用事だろう?


「何かありましたっけ? まさか、またギルドバトルとか……?」

「ちゃうちゃう。あれや、例の魔法障壁の件や」

「あ、アレですか!」


魔法障壁──魔法による外部の干渉を遮断するための、結界みたいなもの。

物理的な侵入には”天界の護人”ことモーリー、魔法的な侵入には”魔法障壁”で対応するって話になってたんだったね。


とはいえ、やるとは聞いてたけどまさかこんなに早く話が進んでいるなんて……。

パンさん、流石のスピード感。

つまり今日は、黄歯車団(イエロー・ギア)の人たちと魔法障壁についてあれこれ話すってことか。


あれ? じゃあヴィオラさんは何のために?

そう思って、パンさんに聞いてみることに。


「あの、黄歯車団(イエロー・ギア)の皆さんは魔法障壁関連のお話ってことで分かるんですけど、ヴィオラさんは?」

「ヴィオラはんには、弓使いの目線でこのギルドを見てもらおう思てな。どこから中を覗けるか、とかな。場合によっちゃ、窓に細工したり、目隠しに木を植えたりせなあかんかもしれん」

「なるほど……魔法による盗み見を防げても、遠くから物理的に見られる可能性もありますもんね」

「そういうこっちゃ。──噂をすればっちゅうやつか?」


ギルドルームの外から、荷車の音が近づいてきた。

どうやら、ちょうど来たみたい。


私たちが入り口まで出ると、そこにはクランクさんたち黄歯車団(イエロー・ギア)の面々と、ヴィオラさんの姿があった。

クランクさんの後ろでは、団員たちが荷車から次々と荷を降ろしている。


でもそれは、そのへんの単なる木箱とは明らかに格が違う。

漆色の、四隅が黒金の金具でしっかりと補強された、頑丈な箱。

更には表面に何かの術式まで彫りこまれている……衝撃を逃がす術式なのかな?


そんな大切に運ばれてくるものなんて、これまでの話からするとアレしかないよね。


「どうも。お約束の品を持ってきましたぞ!」

「久しぶりね、サキさん」

「クランクさん、ヴィオラさん! お久しぶりです!」


……さっきまで気まずくならないか少し不安だったけど、二人とも全然、普段通りだ。

ヴィオラさんはいつも通り涼しげで全然気にして無さそうだし、クランクさんは何だかとってもご機嫌に見える。


「ギルドバトル以来ね。噂は聞いてるわ。……ザラストさん」


ヴィオラさんが見つめる先には、ザラの姿があった。

そっか、ヴィオラさんたち冒険者からしたら、ザラってとんでもないスピードで第五天位に昇格した、今いちばん話題の冒険者なんだよね。


「お初にお目にかかります。召喚士サキ様の従者、ザラスト・ザラメイヤと申します」

「えっ、そっちモードなの!?」

「はい、そっちモードです」

「……そっちモード?」

「あ、いえ、何でもないです……」


マジメかっ!!──と思わずツッコみたくなるほどの、ザラの豹変ぶり。


本人いわく、これも冒険者としてのイメージ戦略の一つらしいんだけど

普段のザラを知っていると、違和感が凄いんだよね……。

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― 新着の感想 ―
窓をマジックミラーとかできないのかな? まあまずマジックミラーってのが異世界にあったらの話だけど
まあ営業モードは誰しもあるもんだから。特に逃したらいかん案件だったら特に
計らずともその分野の人脈をここで使えるというなら、あの一戦も得るものは思った他多かったのかもしれない
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