優しさ
「この…化け物!!」
頬が熱くなる。痛い…
冷たい床に叩きつけられる。冷たくて頬の熱が無くなっていく…
前髪を掴まれ、浮遊感に襲われる。
「お前みたいな出来損ないなんていらねぇんだよ!!」
前髪を掴まれたままビンタされ、鼻血が出る。
「ゃ…めて、下さい…お父さ…」
「汚れた口で俺の名前を呼ぶな!!」
腹パンされ、吹っ飛ぶ。壁に背中をぶつけてそのままずりずりと床に沈む。
「お前なんて消えればいいのに。」
ガシャンと鍵を閉められ、冷たい床に放置される。
「あお…大丈夫?」
「莟姉さん…僕は大丈夫だよ…」
向こうの壁から不安げな声が聞こえる。
安心させるように返事するがやっぱり心配そう。
「あお…無理しないで。絶対一緒にここから出ようね。」
「…うん。頑張ろうね。莟姉さん…」
「諦めちゃダメだからね!あお…」
ガシャン、と扉の開く音がする。
「いや…!お父さん!やめて!痛いよ…!」
「莟姉さん!!」
激しい音が向こうから聞こえる。壁を殴っても向こうにはいかない。
助けたいのに…!僕には何もできないのか…
「出来損ないが!月明家の恥が!お前らは月明家のゴミだ!死んでしまえ!」
僕だってこうなりたくてなったんじゃない。ここに産まれたくて産まれたんじゃない…!
望まれない僕たちに誰か《優しさ》を教えて下さい。
カフェオレ美味しい。
授業って暇だよね。早く帰りたいっす。




