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トラゲール!  作者: hana♪
第5章
99/225

優しさ

「この…化け物!!」


頬が熱くなる。痛い…

冷たい床に叩きつけられる。冷たくて頬の熱が無くなっていく…

前髪を掴まれ、浮遊感に襲われる。


「お前みたいな出来損ないなんていらねぇんだよ!!」


前髪を掴まれたままビンタされ、鼻血が出る。


「ゃ…めて、下さい…お父さ…」

「汚れた口で俺の名前を呼ぶな!!」


腹パンされ、吹っ飛ぶ。壁に背中をぶつけてそのままずりずりと床に沈む。


「お前なんて消えればいいのに。」


ガシャンと鍵を閉められ、冷たい床に放置される。


「あお…大丈夫?」

つぼみ姉さん…僕は大丈夫だよ…」


向こうの壁から不安げな声が聞こえる。

安心させるように返事するがやっぱり心配そう。


「あお…無理しないで。絶対一緒にここから出ようね。」

「…うん。頑張ろうね。莟姉さん…」

「諦めちゃダメだからね!あお…」


ガシャン、と扉の開く音がする。


「いや…!お父さん!やめて!痛いよ…!」

「莟姉さん!!」


激しい音が向こうから聞こえる。壁を殴っても向こうにはいかない。

助けたいのに…!僕には何もできないのか…


「出来損ないが!月明家の恥が!お前らは月明家のゴミだ!死んでしまえ!」


僕だってこうなりたくてなったんじゃない。ここに産まれたくて産まれたんじゃない…!


望まれない僕たちに誰か《優しさ》を教えて下さい。

カフェオレ美味しい。

授業って暇だよね。早く帰りたいっす。

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