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トラゲール!  作者: hana♪
第4章
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夜の仕事

国王視点です

「…ここか。」


いつもの服に黒いマントをすっぽり被って夜の空へ繰り出す。

闇に溶けて私の姿は見えにくい。

私に味方をしてくれたのか今日は雲は月を隠していた。


ゴットマザーを持って帰り、佳奈に任せてもう一度戻ってきた。

この家が残されていた訳を佳奈に調べてもらっていたのだ。

…その訳を聞き、もう一度戻ってきた。


ちょっと聞き捨てならない理由だったから、粛清をしに来た。それだけだ。


市長の家の屋根に飛び乗り、突き破る。

派手な音を立てながら市長の家に侵入する。


「だ、誰だ!」


パジャマ姿の市長が慌てて飛び起きる。

呑気な奴。舐められたもんだ。


「こんばんは。トーデン市長殿。冥界よりお迎えにあがりました。」


わざとかしこまって市長に向かって腰を折る。


「なっ、冥界だと?ふん、俺は死なんぞ!ふざけるな!」


雲が消え、月の光しか差し込まない部屋で顔を真っ赤にして怒鳴る市長。


「ふざけてなどありません。あなた様は本日死ぬのです。私の手によってね。」


口に手をやりクスクスとお上品に笑う。


「死ぬのはお前の方だ!第一俺はお前らに何もしてないだろう!!」

「…何もしていない?」


こいつは何もわかっていないようだ。楽に逝かせてあげようとしたのに…


「調べはついてるんだよ。お前、あの家…わざと残してただろう。うちのゴットマザーに手出しただろ?うちの家族なかまに手を出しといてただで済むと思うなよ?」


自分でも驚くくらいに低い声が出た。

市長は腰を抜かしてガタガタと情けないくらいに震えている。


「ゴットマザーの過去を引き出して、パニックになってるところを殺すつもりだったんだろ?なぁ、そうだろ?」

「あ…ぁあ…死に、たくない…」

「あのおじいさんも仕掛け人。悪いけど殺させてもらったよ?じゃあ、次は…」




「お前の番だ。」


乾いた銃声が響いた。

その後あの村がどうなったかはご想像にお任せします。

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