ゴットマザー
ゴットマザー視点です
機械室に行ってシャッターを下ろし、入ってくる敵兵の数を少しでも減らす。
さっき青葉が一階で戦っていたが少し辛そうだった。
佳奈はシオンが眠る部屋の前で待機している。
魔法で敵兵を減らしているみたいだ。でも、いつまでそうしていられるかわからない。
監視カメラを見ると、シャッター前で混乱している兵士の多いこと。
ニヤリと上がる口角を無視し、ショットガンとマシンガン、ロケットランチャーの弾を確認する。
うん。大量に入っている。予備で入るだけポケットに入れるか。
重たくなったポケットに足を取られながらキーボードの方へ向かう。
カタカタとキーボードを叩き、侵入者用のスイッチを押す。
『ぎゃぁぁぁぁあ?!』
耳をつんざくような悲鳴が響く。
先程シャッターで隔離した敵兵を蜂の巣にしてあげただけなのに。
「さて、私も行きますか。」
ギィ、と悲鳴をあげる椅子から立ち上がり軽く準備体操をする。
扉に手をかけ、部屋全体を見渡す。
色んなことが…あったなぁ…
初めは冗談かと思ってた。
シオンが急に国を作るだなんて言い出した時はとうとうコイツ頭逝ったか…って思ってたのに。
こんなに良い国が出来るだなんて思っても無かった。
私は人と仲良くするのが苦手だ。いつもツンケンとしていて友達なんていなかった。
どっちかっていうと嫌われていたと思う。
なのにシオンは私がどれだけ冷たくしても優しく話しかけてくれた。
ずっと一緒にいるって約束してくれた。
それから佳奈に出会って国を作って…
とっても濃い人生だった。
寂しがり屋の甘えん坊で仕事サボって脱走して心配かけて手の焼ける国王で…
でも、優しくて周りのことよく見てて気を使えて人一倍頑張り屋さんで…
「出会ってくれて…ありがとう。」
普段は恥ずかしくてこんな事言えないけど。
私は貴方に出会えてとっても楽しかった。幸せだった。
シオンには悪いけど、今回の戦争は生きて帰れなそうだ。
…この命をかけて貴方を守るから。
「神の母、舐めないでよね。」
私は死へと足を進めた。
とうとうトラゲールも…




