城崎 桃
モモ視点です
「ッ…」
やはりどれだけうちの軍が強くても数の暴力には敵わない。
防衛ラインがだんだん下がっていく。このままだと…
「…先輩」
「なんだ?」
横でずっと戦ってきてくれた先輩。おっちょこちょいでドジで間抜けでアホだけど優しくて強い私の先輩…
「こくおーと佳奈姉とゴット連れて前線から下がって。」
「…は?」
これが私の出した答え。今出来ることの最善策。
先輩は素っ頓狂な声を出すが叩かず手を緩めない。流石だなぁ…
「え、お前は…?」
「私はここに残って敵の殲滅をする。」
「お前だけ残して逃げられるかよ…!」
優しい先輩はそう言うと思った。
でもね…
「こくおーを守るのは先輩でしょ?ここは私一人でも大丈夫だから。」
「…モモ」
先輩の背中を支えて押してあげるのが後輩の役目。
これは恩返しなのだ。ずっと借りていた恩を返す時なのだ。
「こくおーが生きていればまた国は出来る。だから、行って。」
「…」
らしく無い。そこでウジウジ迷ってるなんてらしく無いよ。
「先輩は可愛い後輩のお願いすら聞いてくれないの?」
「…生きて帰って来いよ。」
「当たり前じゃん。じゃあ、これ預けておくよ。」
頭についている仮面を外す。
シュルッ、と赤い紐が重力に逆らってふわりと舞う。
ジワジワと目が赤くなっていくのを感じる。
「コレ、先輩が持ってて。」
「お前…!」
「後で取りに帰るから。」
「おう…待ってるから。」
仮面を受け取り、こくおー達の方へ駆け出す先輩。
きっとコレが最後の会話になるんだろうな…
でも、生きて帰るって約束したから。
東の方でこくおー達の声が聞こえた気がする。
私の全てを預けた大切な人。
先輩の大切な人。
こくおー達に出会えてとっても楽しかった。人生が変わったような気がした。
こくおー達のためなら自分の命をかけて戦える。
大切な仲間の笑顔を守る為に。
皆で明日の朝日を浴びる為に。
「トラゲール国幹部、城崎桃はここじゃい!!ボコボコにしたるからかかって来いやぁ!!!」
タイトル思いつかなかったんです…
許してつかぁさい…_:(´ཀ`」 ∠):




