優しいゴット
国王視点です
「ただいま〜…」
あの後、レノと別れてひっそり帰ってきた。
誰もいない事を願おう。幸せ気分のまま今日は眠りにつきたい。
そんな願いは叶うわけもなく…
「シーオーンー…」
「げっ、ゴット…」
私の部屋の中には仁王立ちをした黒い笑顔を浮かべているゴットがいた。
あぁ、私の願いは儚く散ったんだ…さよなら、幸せ…
「げっ、じゃありません!!勝手に行くなってなんか言えばわかるの!!」
「後、五千万回。」
「口答えすんじゃねぇ!!」
「ウィッス」
ぺしん、と軽く頭を叩かれる。いつもなら鞭で打たれるのに…今日は優しい?
「最近、疲れてたもんね。お疲れ様、シオン。」
「…ゴット?」
さっきの鬼のような表情から一変、優しい笑顔が咲く。
え、何?新種のドッキリか何か?怖いんだけど…
「戦争やらなんやらでさ、忙しかったじゃん?だからそれに免じて今回は許してあげる。」
「あ、ありがとう?」
「なんで疑問系なの?」
「いや、ゴットが優しいから拍子抜けしちゃって…」
「厳しくしたってええんやで?^ ^」
「や、やめてクレメンス!」
スッ、と後ろから鞭が出てきたので慌てて弁解する。
あの鞭シャレにならないくらい痛いからね。割と。
ゴットのご好意に甘えて今日は幸せのまま眠るぜ!
「おやすみ!」
「夕飯は?」
「あとで食べる!」
「そう。おやすみ。」
パチン、と世界が黒に染まる。
ゴットが入れる廊下の光がやけに眩しかった。
優しいゴットマザーだと?!
明日は槍が降るな。
ゴット「じゃかましいんじゃい。」
ごめんなさい!!その鞭下ろし、ちょ、痛い!!
痛いってばゴット!!!ごめんって!!




