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トラゲール!  作者: hana♪
第7章
175/225

助けて

国王視点です

「佳奈が囚われたぁ?!」


書類仕事をこなしていたらゴットマザーからインカムが入る。

何かと思って出てみれば佳奈が囚われたのとこと。

珍しっ?!佳奈が囚われるなんて…明日は槍でも降るのかしら?

まぁ、とりあえず助けに行くか。捕らえられたってことは宣戦布告だろ?

受けて立とうじゃないの。


ゴットマザーに連絡を頼んで私だけ先に出る。

早く助けたいし。心配だし。


佳奈が外交に行ったK国に飛ぶ。


「佳奈〜…」


着いた先は最先端の技術が取り揃い、栄えた街…ではなく荒れ果てた大地、燃えさかる炎、大地を染める赤…


「一体何が…?」


上の方から気配を感じる。

慌てて上に飛んでよける。下を向くとそこにもう草木はなかった。

地面はえぐれ、炎が包む。

魔弾一発でこの破壊力…

こんな力を出せるのはこの世で一人だけ…


「佳奈…」

「……。」


無言で私を見下ろしてくる佳奈。いつもの優しい姿はそこにない。

綺麗な若苗色な瞳は真紅に染まり、禍々しいオーラを纏って空に浮かぶ佳奈。

そこら辺には兵士だったのだろう肉の塊が転がっている。

魔力の制御が出来てないのか…このままだと国が平気で滅ぶな。

国が滅ぶか佳奈が死ぬか…

助けないと…


「佳奈。今助けるから。」


ジッと佳奈を見上げて飛び上がる。

目の前まで浮遊し、ボディーブローを入れようとするがかわされる。

いつもより素早くなっているな…勝つのは厳しいかもしれない。

でも…私の大切な家族だから。

この命が尽きようとも佳奈を助ける。


「国王!!」

「あお!」


後方からあおがロケランを放つ。

佳奈は手を上げてロケランを爆発させる。

目の前から消えたと思ったら背後に現れる。


「っ!」


瞬間移動でかわし、地上に降りる。

遠くの山が一瞬にして消える。

物凄い威力だ。


「佳奈、もうやめて…」

「…。」


もちろん返事はない。

…挟み撃ちするか。


「あお。」

「了解しました。」


内ゲバで培ったアイコンタクトで連携をとる。

サッ、と背後に回り、あおは前から迎え撃つ。


「かはっ…」

「あお!!」


佳奈は真正面に魔弾を放つ。あおは突然で避けきれずモロに食らう。

…無理に動かさない方がいいな。あおとは言えども佳奈の魔弾だ。かなり体にきただろう。


「あお、下がれ!」

「…で、もっ…!」

「もう一度言う。下がれ。」

「…はい。」


威圧的に言えば渋々下がるあお。

さて、佳奈と私の一騎打ちだ。


「佳奈…」


佳奈はもうボロボロだ。

息は荒いし、少し汗ばんでいる。

もういまにも倒れそうだ。


「佳奈、お願い…」

「…。」


無言で魔弾を何発も放ってくる。

ガードは効かない。全てかわしながらも反撃を狙う。

いまの佳奈は隙がない。結構反撃に出るのはキツそうだ。

…どう気絶させよう。


「シ…オ、ン…」

「佳奈?!」

「助、けて…」


唇を噛み締め、いまにも泣きそうな顔で告げる。

心の中は荒れまくってるのに何故か口角が上がる。


「部下のお願いを聞かない国王はいないからね。」


若苗色の瞳と真紅の瞳。二色のオッドアイが私を見つめる。


「助けて…あげる。」


二色の瞳から一粒の涙が溢れた。

遅くなりました〜…

あとがきプギャー✌︎('ω')✌︎

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