ありがとう
青葉視点です
誕生日会という名の宴はお祭り騒ぎになっていた。
ゴットマザー様は一般兵とお酒の早飲みをしていて、もう10人抜きだ。
「おら、次来いや!!もっと酒持ってこーい!」
あーあ。あれ完璧に酔っ払ってますね…こないだまで金欠って騒いでたのは何処の誰でしたっけ?
モモは早食い選手権を一般兵とやっている。今7人抜きだ。
「このラーメン美味しい。次オムライス食べたい。」
アイツの胃袋どうなってるんだ?チャーハン食べて、お好み焼き食べて、ピザ食べて、パスタ食べて、牛丼食べて、トンカツ定食食べて、うどん食べて、ラーメン食べて…まだ食べるの?!
ブラックホールか?見てるだけでお腹いっぱい…
佳奈様はワイン当てゲームしてる…目隠しして、味と香りだけで当てている。
魔法使ってないよね?
「はい、次。もう少し難しいのにしてよ。」
ふふん、と得意げに笑ってワイングラスを傾ける佳奈様。
あれは明日使い物にならないな。シジミの味噌汁でも作って朝持ってくか…
その周りには「佳奈様がいつ外すか賭けようぜ」とか「ゴットマザー様が何杯目で倒れるか賭けようぜ」とか「モモちゃんいつお腹いっぱいになるか賭けない?」とか一般兵が群がっている。
お前ら賭け事好きかよ。
お酒をチビチビと煽りなら馬鹿騒ぎを眺める。
少しお酒が回ってきた。あんまり飲むと明日に支障が出るため、少し夜風に当たりにベランダへ出る。
そこには先客がいた。
「あ、国王。」
「あ、あお。」
サイダーの入ったワイングラスを傾けながらベランダにもたれかかる国王。
国王はお酒が好きではない。国王いわく、ビールは苦くてまずいしワインはあんまり好きじゃない…らしい。
「ねぇ、あお。」
「はい?」
国王の隣に並んで夜空を見上げる。
月の光が自然のステージを作り上げている。
「ありがと。」
「…え?」
唐突の感謝に素っ頓狂な声が出る。
俺、何かしたっけ?
「昔はね、佳奈とゴットと私でほとんどやってたから迷惑かけられなかったの。疲れたからってあんまり脱走なんて出来ないし、甘えられなかったし、体調なんて崩してる暇なかった。そこにあおがきて、モモが来て…えへへ、随分賑やかになったね。嬉しいや。あおがいるだけで毎日楽しいし、息抜きも出来る。安心して背中任せられる。まぁ、内ゲバは勘弁して欲しいけど…私、内ゲバ参加したり見るの好きだから別にいいんだ。」
花のように優しく微笑む国王。
しみじみと昔を思い出すようにポツリ、ポツリと語りだす。
「だからね、あおには感謝してるの。ここに来てくれてありがとう…そして、」
夜空を見ていた国王の目線が俺の顔をとらえる。
その目は優しさに満ちていて…
「生まれてきてくれてありがとう。」
くしゃくしゃっと優しい手つきで頭を撫でられる。
あぁ、自分はこんなにも愛されていたじゃないか。望まれない子なんかじゃなかった。
こんなにも国王に思ってもらっていたじゃないか…
膝を折って胸に手を当てる。
「国王陛下、仰せのままに。」
夜空の下で再び忠誠を誓う。
証人は俺と国王と月。
…下を向いた時に雫がこぼれたのはきっと気のせいだろう。
なんか途中から思ったこと書いてたら何書いてるか分からなくなった…(´・ω・`)
紫音「いつもじゃね?」
酷くね?!




