懐かしの練習
国王視点です
訓練場に行くと、そこには先客がいた。
「あ、佳奈!」
「あぁ、シオン。練習?」
「うん。佳奈が外に出るなんて珍しいね。明日は槍でも降るのかな?」
「酷くない?体が鈍ってきたから練習しにきただけなのに…」
プクッと頬を膨らませ、憤慨する佳奈。
私が軽く笑うと、佳奈も笑う。
笑いが落ち着いたところで佳奈は練習を再開する。
無暗唱で魔法陣を作り出し、隕石を降らせる。ご丁寧に私までシールドで囲って守ってくれる。
「ねぇ、佳奈。久しぶりに教えてよ。」
「ふふっ、良いよ。いつぶりかなぁ…」
私たちがまだ幼かった頃、よく佳奈に魔法を教わっていたのだ。
私は操るのが下手くそでよく爆発を起こしていた。焦げて帰ってくるもんだからゴットマザーに呆れられたっけ…
「じゃあ、手に魔力を込めて強くイメージして…」
手取り足取り教えてくれる佳奈。
とっても分かりやすくて、優しい。講師とか向いてるんじゃないかな?
「『スラッシュブレイク』!」
何もない空間から大量の岩が降ってくる。シールドを張って、避ける。
「分かった?」
「やってみる。」
懐かしさを感じながら、佳奈の真似をする。
手に魔力を込めて…イメージ…
「『スラッシュブレイク』!」
少し小さめだが隕石が降ってくる。やっぱり佳奈には敵わないなぁ…
「上手上手!凄いじゃんシオン!」
「えへへ〜…」
手を叩いて喜ぶ佳奈。駆け寄ればグシャグシャと頭を撫でられる。
「もう、子供じゃないんだから! 恥ずかしいよぉ…」
「ふふっ、私からしたらシオンはずっと子供だよ。」
「どういう意味ー?!」
軽くふざけあっていると、訓練場の扉が開く。
「あ、二人ともいたの?」
「ゴット!」
「どしたん?練習?」
「少し体を動かしに…」
久しぶりに3人揃った。
昔はよく3人で遊んでたっけ。喧嘩したり、かくれんぼしたり、ただただ走り回ったり…
懐かしいなぁ…
「3人揃うの久しぶりだねぇ…」
「じゃあ、アレやる?」
「久しぶりにやっちゃいますか!壊さない程度に!」
3人で顔を合わせていたずらっ子のような表情を浮かべる。
なんだか昔に戻ったみたいだ。
その後、3人で暴れ回り、あお達が止めに入るまで止まらなかったのは言うまでもないだろう…
3人とも仲良しさんだね。
3人にも幼かった頃はあったのか…
3人「「「そのくらいあります!」」」




