あぶり出し
国王視点です
軍全員を集会所に集める。
「…突然集めてすまない。残念なお知らせだが、この中に裏切り者がいる事が発覚した。」
ざわつく皆。顔を見合わせて疑い合っている。
「先程侵入者に襲われた。そいつらをとっ捕まえて吐かせたんだ。」
後ろでゴットマザーが困惑の声をあげる。あれ、言ってなかったっけ?
「私は非常に悲しい。できれば自ら名乗り出て欲しいのだが…今なら許そう。」
辺りを見渡すが誰も出てくる気配はない。仕方ない…せっかく人が許してあげるって言ってるのに…
「…出てこないのだな?では、名指ししようか。」
緊張が走る。動いたら切れそうなくらいに張り詰めた緊張の糸。
「ロベルト・ラクロス。お前だろう?」
情報班の一人。茶髪で天パの気弱そうな男がビクリと肩を揺らす。顔は真っ青、額には脂汗が浮かんでいる。
「ち、違います国王陛下!私は、私は貴方様に忠誠を…!」
「くだらん嘘はいらない。《裏切り》という言葉にお前一人過剰に反応していたからなぁ…それに、そんなに顔真っ青にして震えてたらすぐ分かる。お前の心を読ませてもらった。」
「そ、そんな…」
ガックリと膝をつき、その場にうずくまる。
裏切り者はあぶり出せた…よし。
「では皆、夜遅くにすまなかったな。明日はゆっくり寝ていいぞ。」
わらわらと帰っていく皆。一人真ん中に取り残されるロベルト。
「…こい。裏切り者には粛清だ。」
次の話はちょっとグロくなるかもしれない…




