裏切り者
国王視点です
夜風をあたりに外へ出る。
そよそよと夜風が頬を撫でる。んー…寒い。
今日は半月だ。ほんのりと暗い世界を照らしている。
「…8人。」
気づいていないと思っているのだろうか。
草むらに紛れて侵入者が8人。そんな人数で私を殺そうっていうのかな?
私も舐められたもんだ。両手足縛られて目隠しされなきゃ平気だし。
ザッ、と私の周りを囲む敵。
ナイフ、拳銃、魔法封じ石の粉を混ぜた水、ロープを握り締めた
雑魚だ。
「…トラゲール国王、死ね。」
一斉に襲ってくる敵。
「遅い。」
次の動きが読める。動きが鈍い。
こんなのうちの軍にも及ばない。まぁ、ちゃんと訓練してるし…こんな雑魚たちと一緒にされたら困る。
隠し持っていたナイフで喉元を裂く。せっかくお風呂に入ったのに生暖かい液体が服を汚す。
線を引いて紅い花が咲く。
「ぐっ…聞いた情報とちげぇじゃねぇか…」
「…情報?」
「あ…」
「そっか。裏切り者がいるんだね。」
しまったって顔をしていたがもうおそい。
優しい笑顔を貼り付け、最後の一人に詰め寄る。
「…情報ありがと。」
「ぅ…あ…」
痛くないようにすぐに逝けるように殺してあげる。
原型は残しておいてあげよう。故郷に返してあげようかな…送り返したら戦争になりそうだけど先に手を出したのはあっちだ。
「バイバイ。」
夜の空に紅い華が咲いた。
数学って暇だよね。
…暇なんじゃ




