風邪【5】
国王視点です
「何事?!」
慌ててキッチンへと駆けていけばバツ悪そうな顔をしたレノと粉々の食器たちが床に散乱していた。
「…えへへ。ごめんね…」
すっごい申し訳なさそうな顔でボソボソと謝るレノ。そんな顔されちゃ怒る気も失せる。
とりあえず起きてしまったことは仕方がないので、片付けをさせる。
「レノ、怪我はない?」
「うん。」
しょんぼりとした顔で頷くレノ。そんな気負いしなくても…
手に魔力を込めて、お皿をくっつける。カチャカチャと音を立てながらお皿が治っていく。
その様子を真横でボンヤリと見ているモモ。そんなに珍しいか?
「何事ですか?!って…え?」
ドタドタと足音を響かせながら登場したのはあお。
おい、看病はどうした。二人とも病人なんだから離れてやるなよ。
「…国王、代わってください。僕が片付けやっとくんでおかゆ作って持ってってください。」
「あいよー」
げんなりとした顔でモモとレノに指示を出し始めるあお。
ここのキッチンは今使えないので材料だけ持って私の部屋の横にある簡易キッチンを使う。
火を入れてお米を炊く。味は卵にしよう。お腹に優しい。
昔、体調崩した時ゴットに作ってもらったなぁ…
懐かしい思い出に浸りながら作業を進める。
「よし、上手くできた。」
久しぶりの割には上出来だ。早速二人に持っていこう。
お盆を引っ張り出し、お皿によそって、スプーンを突っ込んで持っていく。
カチャカチャと音を立てながら慎重に運ぶ。
コンコン
「「はーい」」
「お粥持ってきたよー」
二人とも意外と元気そうだ。良かった良かった。
お盆を机に置き、二人の前に並べる。ホカホカと美味しそうな匂いが漂う。
「「いただきます」」
パクリと二人同時に食べる。私の分も作ればよかったな…お腹すいてきた。
「ん、美味しい。」
「上手にできたじゃんシオン。」
「えへへ。」
二人とも気に入ってくれたみたいでよかった…
そのまま他愛ないお喋りをしながらおかゆを食べ進める二人。
「「ご馳走さま」」
食べ終わったお皿を持って医務室を出る。
二人とも今朝見たより顔色が良い。そろそろ治りそうだな…
翌日二人は完治し、書類仕事が捗ったの言うまでもないだろう…
あおと国王は風邪ひかないんだね。
青葉「僕は半分機械ですから。そんな簡単には風邪ひきませんよ。」
紫音「うーん…確かに!なんで私うつならかったんだろ…」
バカは風邪ひかないからじゃん?あれ、本当はバカは風邪をひいたのに気付かないが正i…ちょちょちょ!ごめん!バカにしてごめん!だからその拳下げて!!鉄拳ダメ絶対!!
青葉「ではまた次回…」




