毒
青葉視点です
バタバタと廊下の向こうから走ってきたのはゴットマザー様…ゴットマザー様が走るなんて珍しいので周りの兵士がみんな二度見をしている。
「シ、シオンは?」
「あ、ゴットマザー様…!国王は…今佳奈様が…」
「やっぱり毒?」
「何故それを…」
《毒》なんて言ってないのに…
俺の表情だけで察するゴットマザー様。
俺の横に腰掛け、説明してくれる。
「あのね、シオンの唯一の弱点。それは《毒》。シオンは毒にとっても弱いの。ちょっとでも吸ってしまてば最悪死ぬんじゃないかしら…」
「死ぬって…!」
「そう。過去に一度だけ死にかけたもの。あの時は焦ったな…」
「そんな…今回は…大丈夫なんですか?」
「分からない…まぁ多分大丈夫でしょうけど…」
チラリと医務室の扉の方を見るゴットマザー様。
その横顔は泣きそうだった。ゆらゆらと瞳の奥が揺れていたがそれは見て見ぬ振りをした。
「…国王。」
俺のせいで国王が死んだらどうしよう…
俺が捕まらなきゃ…油断しなきゃ…ちゃんと過去の自分に勝てていたら…
「あお。」
「…は、はい!」
突然自分の名前が呼ばれ声が裏返る。
「アンタがシオンのこと信じなくてどうするの?大丈夫…きっとあの子は大丈夫だから。信じなさい。」
「ゴットマザー様…」
ユラユラと揺れていた瞳の奥には有無も言わせないくらいの絶大な信頼があった。
…そっか。俺が信じてあげないといけないんだ。
「…国王ならきっと起きますよ。」
人のこと煽らず励ますゴットマザーか…
はぇ〜すっごい。
なんかものすごいキャラ崩壊してる気がする…




