真実
青葉視点です
紅い花が咲き乱れた部屋。
「お疲れ。」
「…ごめんなさい。」
国王に攻撃してしまった。部下としてあるまじき行為だ。
「大丈夫!行こっか。」
ニィッといつもの明るい笑顔を浮かべると部屋を出る国王。
慌てて追いかけるが出口とは別の方向へ向かっていく。
「国王、そっちは出口じゃ無いですよ!」
「うん知ってる。だって情報室に行くんだもん。」
情報室?なんでそんなところに…?
こんな所の情報盗んだって何も出ないんじゃ無いかな…
「ねぇ、あお。」
「はい、なんでしょう」
前を向いたまま話す国王。後ろを振り向く様子はない。
「真実を言うのは私だけだよ。」
「…え?」
感情の無い声。
いつもの明るい声ではない。
「だから他の人の真実に振り回されないでね。」
「…はい。」
真実を知るのは国王だけってこと…?
分からない。感情の無い声で言われたって何も読み取れない。
「ついたよ。」
機械室の中に滑り込む。
中の管理人をぶっ飛ばす。
カタカタとパソコンをいじる国王の後ろに立ち、見張る。
カタカタとタイピングの音しか聞こえない。足音も何も聞こえない。
「なんでこんな国の情報なんて盗むんですか?」
「この国、最近軍事力が上がってるの。調べたら人体実験してた。」
「人体、実験…」
「そ。人体実験の結果渡してお金もらって武器買ってたってわけ。人体実験の成功作があお。だから連れ戻しにきたんだよ。多分ね。」
「…そうなんですか。」
「あ、できたっ、と…」
カチっとエンターキーの音がしてUSBにデータが入っていく。
100%になり、USBを引っこ抜く。
警報音が鳴り響く。
「国王…!」
「大丈夫。みんな寝てるから。」
「えぇ…?」
焦った意味とは。睡眠ガスかな?
「帰ろ。出口行こ。」
「はい。」
国王はUSBをポケットに突っ込みスタスタと先に行ってしまう。
すれ違った時少し顔色が悪かった気がしたが気のせいだろうか…
出口を壊し、外に出る。
外は青々と森が広がっていた。
「帰り道どっちだかわかります?」
「ん〜…多分。」
あ、これ案内させたらまずいやつ。絶対迷子になる。
「こっちですよ。」
「うん。」
去り際に国王は研究所に魔法を放った。
研究所は燃え、無くなっていく。
燃える研究所をバックに森を歩く。
てっきり転移魔法で帰るんだと思ってたら歩きみたいだ。
面倒臭がりなのにどうして歩くんだろう…
「国王、転移魔法使わないんですか?」
「…使う?」
「いや、歩くのかな〜って」
「飛んでもいいけど失敗するかもよ?」
「あ、じゃあいいです。」
ただただ森を歩く。風が吹いて気持ちいい。
少し歩みが遅くなってきた気がする。
「国王、疲れたんですか?大丈夫ですか?」
「…だい、じょうぶ…」
顔をのぞけば顔色が悪く、息の荒い国王…
フラッと前に倒れ込んでくる国王を受け止める。
「国王?!」
「ご、めん…もう、無理…」
額には汗が滲み、顔は青白い。
急いで佳奈様ところに行かないと…!
揺らさないように国王をお姫様抱っこし、空へ飛び立った。
国王大丈夫かー?
生きろー
青葉「おいこら作者ぁぁぁぁあ!!」
あ、チビが飛んできt(




