体が熱い
私の中で何かうごめくのを感じた。
ぐるりと動きながら、私の中を動くそれなのだが、
「な、なんだか体が熱い」
「え、あ、ごめん。強くし過ぎたか」
レイヴンが謝ってくるが、そこで私は体の中が熱くてハアハア言ってしまう。
なんだかすごく、
「体を撫ぜまわされたような感じがする」
「! そ、そういうつもりでは……」
焦ったようなレイヴンの言葉に私は、
「あ、レイヴンを責めているわけじゃないの。何だかうずうずするなって、あ、でもちょっとは分かった気がする」
「そ、そうか。だったら俺はもう手伝わなくていいか?」
「でもさっきの出力だとどれくらいになるのかな」
「……すまない、あまりに魔力が大きくてどれくらいあるのか気になって多めに動かした」
「そうなんだ、だったら少なめでお願いします」
そうお願いしてもう一度レイヴンに力の調節をやってもらう。
今度は少しもぞりとするだけだった。
先ほどのものはやはり出力というか動かす魔力が多かったようだ。
その感覚を私は学習した。
と、そこでレイヴンの手が離されて、
「これで魔法を使ってみるといい。……あそこの壁は壊れてしまったから、あちらの壁ンにしよう」
「……ごめんなさい」
「いや、いいよ。ミキの力がこんなに強いとは思わなかったし」
そうレイヴンに言われた。
レイヴンがいい人過ぎてこれで私は良いのだろうか、と私は思いつつ私は魔法を打ちこむ。
正確には杖を振るだけだが。
小さな炎が壁に当たった。
私の頭位の大きさのそれを見てレイヴンが、
「うん、上手く調節できたようだし、折角だから近くの森に行ってみようか」
そう私に言ったのだった。
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