魔力の調整
どうやら私の魔力は、とても多い様だ。
それはそれでいいのだけれど、
「レイヴン、この魔法攻撃、もう少し威力が弱められないかな」
「使いたいと思う魔力を、少なめにすればいいと思う」
「使いたい魔力を少なめ?」
「うん、普通はこれぐらいの魔力と……そうか、確か異世界には、魔力がなかった気がするな」
レイヴンの言葉に私は頷くと、そこで、
「そうなると魔力の調節の仕方もよく分からなかったりするのか?」
「確かに魔力の出力の仕方は分からないかも」
「だったら、俺が教える」
「え? いいの? 戦闘関係はあまり好ましくないんじゃ……」
「でも、ミキが魔法を使いたいんだろう? ミキが喜んでくれるなら少しくらいは良い。だから俺も手伝う。それに、ミキに教えられるのも俺は嬉しいし」
と、赤くなりながら私に言うレイヴン。
純情すぎるというか、本当に私の事が好きなんだなというか、私も私で気恥ずかしくなってくるというか……。
そう思っているとレイヴンが私の背後に立った。
「な、何で私の後ろに」
「魔法の魔力の調節を教えようと思って。ちょっと手に触るけれどいいか?」
「う、うん」
背後にレイヴンに立たれて、それだけで私は緊張する。
傍にいるだけで体温を服越しに感じるというか、そう思っていると杖を持った手に、レイヴンが手を重ねて、
「これから放出する魔力を調整する。その……ちょっと変な気分になるかもしれないが、それは気のせいだから」
「は、はい」
どういう意味だろう? そう私は疑問を持っていた所で、体の中で何かがうごめくのを感じたのだった。




