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百物語・炎  作者: ひとみんみん


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僕の豚さん-百物語四話-1

いやぁ、多恵ちゃんの話難しくてよく分からないね。

愛ってだいじって事?

ぶひ、ぶももも。



次は僕なんだね。僕の名前は王子。


えっ、でふゅ? 何、皆ぽかーんとしてるわけ。

僕の名前はお・う・じ。

にせの名前じゃないんだなぁ。

両親が王子のような僕にふさわしいからって、でふゅ。

ほら、僕って色が白くて目が大きくて王子みたいだし。


えっ、早く怖い話を始めろって?脂肪が多すぎるって?

……酷いなぁ真之介くん。馴れ馴れしく呼ぶなって?はいはい。



じゃあ、王子の怖い話始めるよ。


……って、あ、トイレ行きたい。トイレ。

ちょっと待ってて。

ジュース飲みすぎたから。

ぶひひ、ぶももも。


……

………

…………



大変お待たせしました。

さあ、怖い話を始めますね。


えっ?どうしたのですか皆さん。

王子はどこへって、僕が王子ですが。


脂肪はどこに? 真之介さん何をいってらっしゃるのですか。


えっ、豚はどこへ行った? 何を聞いているのか分かりませんが。


顔が違う?


何だか言っている事がよく分かりませんが。

とりあえず、百物語進めませんか。お手洗いには僕以外入っていませんでしたよ。



そうしましたら、怖い話ですね。


これは僕の友達の話です。

僕の友達は最近悩んでることがありました。


実際、悩んでるようには見せなかったけど悩んでいました。

家はお金持ちで見目良く生まれ、何だか変な性格なのに友達も多い。

両親も優しい。


だけど、太っていました。両親に似て美形の顔が埋もれてしまうくらい太っていました。

食欲が止められなかったのですね。

それこそ彼が飼っているミニ豚より太っていました。

ふふっ、豚より太っている人間なんて面白いなぁ。


とうとう彼の両親が生活習慣病を気にしてダイエットをさせ始めたのです。

食欲が止められない彼にとってダイエットは地獄でした。

起きている時はほとんど食べ物の事を考えるようになり、怒りっぽくなり、暴力的になっていったのです。


ペットの餌とかも食べていたっけ、ふふっ。


周りの人は彼の暴力に怯える毎日でした。

そんなある日事件が起きました。

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