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百物語・炎  作者: ひとみんみん


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魂の在り処-百物語一話-2

手術をするかたわら、部品を少しずつ変えていったのだ。


え?何の部品かって?


私は今、脳について話してるのだ。脳の部品に決まっているだろう。


手術の後は必ず名前を聞く、そして体の調子はどうか尋ねるのだ。

決まって患者の答えは、


「はい、そうです。調子はこれといって特にないです」


ってね。患者特有の戸惑ったような曖昧な笑顔で。


はは、おかしいね。

どの部品を変えても患者は名前を呼ばれると自分だと認識していた。

自分は自分だと自信は崩れなかった。


……ということはだよ。

はは、ということは。


魂は脳にはなかったということだね。


もしくは体を駆け巡っていて捉えられなかった。

脳からは魂が採取できなかった。


私は他の部位も入れ替えて試してみたい。

部品を全部入れ替えたらどうなるだろう。


でも、世の中には脳以外は大抵入れ替えてる人もいる。

組み合わせの問題なのか。

はは、皆さん興味はないですか。

全ての部品が入れ替わった人間に。


でも全ての部品が入れ替わったとしても、自分が自分であると思えるのじゃないかと。

そんな気がしているのだ。


果てしない戦いだが、私は見つけてみせるよ。

魂を。

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