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ルナの初恋 2026  作者: MOKO773
第一章 まねく

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002 月のピラミッド

「おや、まあ、戻ってきたのですか?」


息を切らす女子高生ルナを冷ややかに見下ろす偉そうな青年。

腰まである黒い艶やかな髪、褐色の肌。日本人ではない。

白い布を体に巻き付け、腰の紐で留めている。

額には青い石をあしらった飾り。

白い羽毛が散りばめられた金糸の布を肩に掛けている。


「ルシオ神官様!」


あ、追手に追いつかれてしまった。

落胆する女子高生ルナ。


「ご苦労」

月の神官ルシオが戦士たちを労う。


「それにしても、召喚してすぐに逃げては危ないですよ。月の巫女ルナ」


名前は合っているが、巫女ではない。ギャルだ。


月のピラミッドの高さ42m分の急な階段を駆け上がったせいで、息が上がったままだ。

ぜえぜえぜえと息を切らしながら、涼しい顔の神官を見上げる。


逃げたはずが、どうも元の場所にダッシュで戻ってきてしまったらしい。

召喚直後にここから逃げた時の記憶が全くない。


ルナは速攻で諦めた。

神官ルシオを見上げて、今一番欲しい物を乞う。


「飲み物、ください。お兄さん」

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