マオ
「 うん…。
じゃあ……セロの故郷へ行って来るよ! 」
ラオインダ
「 一寸マーフィ!
暗い顔してんじゃないわよ!!
兄貴面するなら、背筋伸ばしてシャキッと見送りなさいよ!
これも修行の一貫よ! 」
ラオインダは右手でバシッとマーフィの背中を叩く。
マーフィ
「 い゛ぃだっ?!
お前っ──、力が強いんだから手加減しろ!! 」
ラオインダ
「 何をなよっちい事、言ってんのよ!
後で手合わせしてあげるわ。
アル、屋敷の庭を貸りるわよ 」
アルソリュンド
「 好きに使ってくれて構わないよ。
あまり荒らさないでほしいがね 」
ラオインダ
「 あらぁ、アタシが手加減するのが苦手なのは知ってるでしょお?
本気を出さないと入院する事になるわよぉ♥ 」
マーフィ
「 お前の相手なんか出来るか!
命が幾つあっても足りんわ! 」
ラオインダ
「 あらぁ、じゃあ、マオの相手にする時みたいに手抜きしてほしいのぉ?
一寸聞いたかしらぁ、マオ!
情けない兄さんよねぇ?
恥ずかしくて表も歩けないじゃないのぉ! 」
マーフィ
「 オレはお前と違って現役じゃないだけだ! 」
セロフィート
「 ふふふ…。
賑やかで楽しい方達ですね 」
マオ
「 ははは…… 」
見送る側が盛り上がっている光景を見ていたマオは、セロフィートの言葉に乾いた笑いで返すのが精一杯だった。
もう40歳に近い年齢だと言うのに賑やかでパワフルな大人達だ。
マオ
「 マーフィ、オレですらラオインダの稽古に音を上げないで耐え抜いたんだからさ…… 」
マーフィ
「 お前は成長期だからな!
オレの成長期はとっくに終わってるんだ。
無理を言うな… 」
アルソリュンド
「 ラオが嫌なら私が手合わせをしよう。
最近、運動不足だから身体を動かしたいんだ 」
マーフィ
「 冗談…言うな。
アルの相手なんか出来るかよ… 」
マオ
「 伯父さん、≪ レドアンカ ≫に戻もどって来きたら、オレとも手て合あわせしてよ 」
アルソリュンド
「 いいぞ。
マーフィから10本ぽん取とれたらな 」
マオ
「 マーフィから?
ラオインダからじゃないの? 」
ラオインダ
「 マオ……。
アンタねぇ、お師し匠しょうのアタシを甘あまく見みるんじゃないわよ。
アタシはマーフィより強つよいのよ。
マーフィから1本ぽんも取とれない腕うでしといて、生なま言いってんじゃないのよ。
確しっかり怪かい物ぶつモンスター退たい治じして腕うでを上あげなさい!!
ドラゴンを1人ひとで狩かれるようになれば、マーフィから1本ぽんぐらいは取とれるわよ♥ 」
マオ
「 ドラゴンって……。
無ム茶チャ言いわないでほしいな。
ドラゴンを1人りで倒たおすなんて無ム理リだよ! 」
ラオインダ
「 あらぁ、無ム理リじゃないわよ。
アルは1人りでドラゴンを5分ふん以い内ないに倒たおせるんだからぁ!
アタシだってドラゴンを倒たおすのに10分ぷんは掛かかるのよぉ。
マーフィは……15分ふんぐらいかしらねぇ? 」
マーフィ
「 ドラゴンを出だすな、ドラゴンを! 」
マオ
「 オレにもドラゴン…倒たおせるかなぁ? 」
セフィ:セフィート
「 倒たおせるようになりましょう。
ワタシも手て伝つだいます 」
マオ
「 セロ… 」
マーフィ
「 あぁ〜〜〜、もう行いけ!
確しっかり外そとの世せ界かいで揉もまれて来こい! 」
マオ
「 うん、行いって来きます!! 」
マオは見み送おくりをしてくれるマーフィ,アルソリュンド,ラオインダ,アンジェリスン,セレンディエタへ向むかって、笑え顔がおで元げん気きに手てを振ふる。
セロフィートもマオの見み送おくりに来きてくれた5人にんへ微ほほ笑えむと、マオと共ともに背せを向むけて≪ レドアンカ都みやこ ≫の正せい門もんを出でた。