第28話 教会組織の学園潜入
学園側で異常な訓練と称した生徒にサバイバルゲームを強要しているとき、教会ではその異常な事態を察知して動き始めていた。
数人の教会職員を伴い、星城源蔵と加々見伸二は学園を包囲して、強行突破する。
学園内に入ると教員すべてが何者かによって殺されていた。
「なんてことだ」
「やはり、大きく動き出したようですね。悪魔アスモデウス」
「あのような惨劇を二度と起こすわけにはいかない。すぐに場所を探さないと」
慌てるようにして学園内をくまなく捜索して手掛かりを探した。
真っ先にまずは学園調質に入り手掛かりを探す。
彼女は教会内でも悪魔である有力候補に指定されていた人物だったが――
「何も不審なものがないだと? 彼女は悪魔だったはずだろう」
「悪魔だったんでしょうけど、もしかしたらうまく共存をしていたのかもしれません」
「共存だと? まさか、加々見」
「はい。彼女九条美代が悪魔に協力をしていたということです」
「馬鹿な。仮にも教会の元シスターがなんでだ」
「もとだからではないでしょうか」
「元だから?」
「彼女は教会からあまりな異質な能力を持ち、魔女の特異性を現した理由で数十年前の悪魔の大災厄を時期に引退をさせられた」
「ああ、そのことなら私も知っている。だが、あれはもともとは悪魔崇拝に興じる傾向を見えたから教会は追放処分としたのだろう」
「でも、実際はそうじゃなかったら?」
「そうじゃないだと?」
「ただの憶測でしかありませんが、彼女はもしかしたらその能力の身を教会に危険視され、教皇が彼女の追放を言い渡したのではないでしょうか?」
「可能性はあるのか」
この場の所有者、九条美代の過去を考察して会話をしている二人に吉報の連絡がやってくる。
一人の職員が慌てた報告で外に一人の生存者の報告をしてくれたのだ。
二人は急いで外に出てその生存者と顔を合わせた。
「あらぁん、いい男じゃなぁい」
まるで学園の教師らしからぬ風貌に二人は顔をしかめた。
主の言葉を胸に生きる二人は、だれに対しても平等に接することを心がけることを生きがいに生きてるのですぐに表情を取り繕い、彼へ質問をした。
「この場で何があったのですか?」
「あなたたち教会の人よねぇ、何も観測できなかったのかしらぁん」
「すみません、悪魔側の妨害により事態を早急に把握するのに時間がかかりました」
「そう、じゃあアタシが見たあの学園長の顔は間違いじゃなかったのねぇん」
「これはすべて学園長の仕業なのですか?」
「ええ、そうよぉん。あの女、生徒全員に訓練と称して無差別なサバイバル強要し始めたと思えば、そのあと私たち教師を無差別に切り刻み始めたわぁん。アタシも必死に抵抗してこのざま」
加々見は手当てを施している教会職員に彼の状態が治せるのかどうかを目で訴えてみるが教書金は首を振った。
素人目でみても彼の身体は無残さそのもので何よりも腸が見えてしまっており、右腕も損傷していた。
これでわずかに生存している彼の生命力に感心した。
「ねぇ、教会の方たちさん、こんなもうわずかなアタシよりも……生徒たちを救ってちょうだい。生徒たちにはまだ未来があるの……こんな老いぼれたアタシなんかより生徒たちを救ってちょうだい」
二人は彼の決死の願いを聞き入れるように。その手を加々見は握りしめた。
「もちろんです。そのために我々はここに来たんですから」
「ありが……とう」
ついに彼はその瞼をそっと閉じた。
「彼の名前は?」
「学園のリスト紹介をしたら、あったわ。訓練の教官担当をしていた馬原グランツェルってなってるわ」
「なるほど。それで、加々見生徒を助けるのか?」
加々見は首を振る。
「救うのは無理でしょう。我々が来たのはあくまでこの事態の収拾です」
「だろうな。では、あの悪魔を始末することが最優先事項か」
「ええ。それに彼はうまく情報を与えてくれました。ここでサバイバル訓練をさせるとすればうってつけの場所はあそこしかないでしょう」
「あの教会の管理集域実験場だな。あそこに俺の娘もいるのか」
「息子はどうでもいいの?」
「もう、あんなの息子とは思わないさ」
「最低な奴だな。おまえも」
「ふっ」
二人の教会職員は目星をつけたとある実験場に向かい歩みを進めた。




