第61話 大地侵食構想
D01-57
「で、どうするんだったかな、ヤズナ? 」
「それでは、地上をフィールド拡張していただけませんか? 」
「ダンジョンを領域固定するのと何が違う? 」
「ダンジョンを領域固定する場合、消費するDPが限られているのです」
-「それにまだ第1階層ですからね、それほどDPはかからないはず」
-「この地に所縁のあるワタクシも開放されているので、さらにDP消費量は下がるでしょう」
「ふーん、ま、ヤズナが言うならそうなのかな…」
「ですが地上の一部を第1階層としてフィールド拡張するならば、DPの許す限り、地上フィールドの範囲限界まで拡げることができます」
「つまり地上のフィールド拡張の方がお買い得ってわけだ」
「はい、そうなりますね」
-「あと、手長猩猩の里まで領域を拡張できれば、新たに彼らの住居を設営する必要もなくなります」
「な、なんか濡れ手に粟って感じだな、全く彼らに報いるための苦労も努力もしないで、本当に良いのだろうか」
「その気持ちを大事にすることです、覚えていればいつか、何かの役に立つこともあるかもしれません」
「よし、やるぞ」
ヴン
「うーん、これは……」
「どうかしましたか? 」
「少しずつ拡張するのではなく、細分化されたフィールドごとに取得していくみたいだな…」
-「あと地続きでなければ、今は関係ないがDPの消費量が上昇するようだ」
「それで、どれくらいいけそうですか? 」
「最大拡張は1階層につき1,0000平方kmのようだ」
「それは、途方もないですね…」
「どこが良いとか解るかヤズナ、この場所はヤズナ所縁の地なんだよね? 」
「地勢、地質については解る部分もありますが、植生は判りかねます」
「なら、シルコワだな、ここから呼んで、呼べると思うか? 」
「眷属なら距離関係なく呼べるはずです」
「よしっ」
(シルコワ、来てくれ)
-主様、どうなされましたか?-
(少し尋ねたいことがある、ダンジョンルームへ来てくれるか? )
-承知しました、すぐに参ります-
「来てくれるそうだ」




