第33話 最初の侵略者ダスター・グラン・2
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リシアン「グラズには黙っていてくれないか? 」
赤の王妃「生物のことでは無いのでしょうか」
赤将軍「色のことかも知れませぬぞ、我らの象徴ですからな、何か関係があるやも知れませぬ」
赤の王「生物で赤、嫌な予感しかしないな」
ゼイン「我らにはただ見守ることしかできなかったというのに…」
ロランド「運命なんぞに負けてなるか」
メンドーザ「その反骨心、気に入った」
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酒は良い、
この馥郁とした芳醇な香り、
特に仕事の後の一杯は格別だ。
某は今、ハンターの真似事をして、生計を立てている。
何度見ても見慣れない、この節くれだった拳と肉体は、戦うことに精通しているようだ。
そこらで拾った木の棒でも、野犬(危険度G級野生動物)やゴブリン(危険度G亜人)を相手取ることができた。
人類の発祥以来、奴らは史上最も人類を殺している害獣でもあるので、討伐証明を自警団詰め所に持っていけば、些少ながら報奨金が貰える。
そして身体のどこかにある(心臓付近が多い)魔石を魔道具屋か、施療院あたりに持っていけば、幾ばくかの金に換えてくれる。
ゴブリンは無理だが、野犬の肉は食えなくもないので、肉屋に持っていくと、銅貨数枚くらいにはなる。
本当は冒険者ギルドに登録した方が、交渉ごとは一括で済む上、利益率も高い。
だが冒険者ギルドの支部がこの町にはない上に、冒険者自体がエリート職なので、流れ者には敷居が高い。
町で人足の仕事を引き受けて住民からの評価を高め、先輩冒険者たちの下請けを引き受け、推薦状を貰わなければならない。
それで終わりではなく、高価な登録料と魔石を納めることでやっと冒険者の候補生になれる(もちろん、それなりの戦闘力も必要)。
ムリだな。
今すぐ冒険者登録に挑戦するには資金も、伝手も、気力も足りない。
今は一杯の酒のために頑張ろう。
最近知ったことだが、冒険者ギルドもない小さな町には口入屋というものがあり、住民たちの依頼や冒険者依頼を代行しているようだ。
最近はそっちの依頼も見るようにしている。
冒険者依頼を冒険者以外でも受けることはできる。
ただ失敗した時の罰則が重く(町外追放とか)、利益率も低い為、受けたがる者は少ない。
喫緊の依頼だったり、冒険者の手が足りないときはまた別で、人数を集めるために一般公開されこともる。
また、冒険者依頼自体も、成功さえしていればお目こぼしを受けるようだ。
また、成功し続ければギルドからの推薦が得られることもあるらしい。
得られる報酬的に、野犬やゴブリンで物足りないと感じるなら、
少し危険だが、森へ入って、ボア(危険度G級野生動物)を倒したり、はぐれオーク(危険度E級亜人)を倒したりが、肉が高めで売れる分、効率が良いかもな。
もちろん報酬が見込める分、危険度も増す。
そういう奴らの相手をするのは、まともな武器を手に入れてからにしよう。
この辺には昔から居るが、人里を少し離れると野犬の凶暴種、外皮に赤い血管が浮き出たブラッディドッグ(危険度E級魔獣)や、
ボアの強化バージョンである、突き出た二本の牙を持つファングボア(危険度F級野生動物)が恐れられているな。
夜は夜行性の肉食獣ナイトジャッカル(危険度F級野生動物・群れは危険度E級群体)が人里近くまで降りてくるらしい。
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ゼイン「一つの世界に一人とは言わないまでも、そういう者がもっといれば…、事態は好転しようにな、あの方の理想である君のように」
グラズ「よして下さい、俺は、……失敗ばかりだ」
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